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布ぞうりを使ったFundraising

震災からはや半年が経とうとしております。こちらで何かできないかと思ってのろのろ動いていたら、すでに半年。もちろん現地はまだまだ金銭的な支援を必要としていると思うのでこれから始めても遅くはないと思うのですが、問題はこちらで募金してくれる人のモチベーションです。そこのところ、何か有効な「つかみ」を考えないといけないと思ってます。

アメリカはFundraisingの国なので、いろんなのがあるのですが、主旨に賛同しても、買いたくもないものを買うのがおっくうで(クッキー種とか、チョコとか、雑誌の定期購読とか)、なかなか参加してこなかったのが正直なところです。なので、「物販」ではない、モノの介在を必要としないFundraisingがしたかった。

布ぞうりを使ったFundraising_b0069365_1304996.jpgそこで、これ。私の英語の「日本のエコ推進サイト(笑)」で一番人気の、布ぞうりです。これは、作り方さえ覚えれば、家にある古い服やタオルなどを使って作れる上、日本の「ものづくり」のよさの宣伝にもなると。

布ぞうりを使ったFundraising_b0069365_1344579.jpg


















コットン・ビーズさんの許可を得て、作り方を英訳し、小冊子にしました。

小冊子、手作りキット(土台になるロープと吸盤)のセットで15ドル、
布ぞうり1組、小冊子、手作りキットのセットで25ドルぐらいを考えています。(ちょっと高いかな?)

問題は、コピーです。できるだけ著作権を守るために、これをコピーできない紙に印刷したいと考えています。
# by kinky25 | 2011-09-07 12:53 | アメリカ/カリフォルニア

被災地における太陽光発電の可能性

太陽光発電は「主力供給源」にはなりえない、というのが、まあ一般的な定説であろうと思われます。効率がよくない上に夜間の発電ができない、ということで、超高性能蓄電技術が低コストで実現できない限りは、まだまだ大規模普及への道は遠いであろうと。

しかし今回の震災のように、主力供給源が断たれてしまった場合、あるいは主力供給源の安定確保が難しいような場合には、その存在がクローズアップされてきます。

そして何よりも、「必要は発明の母」を地で行く、いろんな新しい試みや応用が各地で繰り広げられてきているのではないかと思うのです。遠隔からなのでどれくらい正確に情報を拾えるかわかりませんが、できるだけクリップしていこうと思います。

私は感覚的な「エコ」にはあまり賛成しません。いくら「地球にやさしい太陽発電」というようなキャッチフレーズが耳触りがよかろうと、値段が高ければ普及はしない。原発だって今回急に悪者になったけど、それまで何十年も日本人は当たり前のようにそれを受け入れて問題を直視しようとしてこなかった。それはなぜかと言えば、結局コストということになるんだろうと思います。潜在的な危険に目をつぶりさえすれば、原子力は太陽よりも風力よりもはるかに安かった。結局そういうこと。

今回のことで原子力に対する風当たりは強くなるかもしれないけれど、さりとていきなり太陽光や風力が主力供給源になることはありえません。原発には反対でも、月に5万も10万も電気代を払うのにも、みんな反対でしょう。だからこそ、自然エネルギーにはさらなる進化が期待されます。一歩でも二歩でも、代替電源としての地位を高めるために。例えば太陽光には、主力になれる安定性はないけど、小回りが利くのでいわゆるオフ・グリッドで小規模にゲリラ的な動きができるという利点があると思います。

今回の震災で、太陽光はどれだけ活躍しているか?ぜひフォローしていきたいです。

手作り太陽電池・被災地で活躍

東大発ベンチャー、追尾型の太陽光発電システムを被災地へ
# by kinky25 | 2011-06-06 13:53 | カンキョウの話。

深刻化する被災地の格差問題 -- ピンポイントの支援を

震災が発生してから2週間が過ぎます。

今私が一番心を痛めているのは、マイナーな被災地の現状です。(マイナーというのはよくない言葉ですが、あえて使っています)震災の被害自体がそう大きくなかったために、それがかえってあだとなり、支援の手が回ってこない地域のことです。しかもマスコミの報道も極端に少ないから、世間の関心も薄い。

しかもそういう地域が原発退避のグレーゾーン(半径30キロ前後)にある場合、商業がほぼ停滞し、店はやっておらず、病院は全てが足りない。「放射能」の風評被害により、外から物資もガソリンも入ってこない。もはや「籠城」ともいえる状況のように思えます。

「被災地へ向けて物資が送られた」などと言いますが、これだけ広範囲に被害地域がわたっている場合、被災地といったって一体どこへ物が配られて、どこがもれたのかわからないです。マスコミの方は、なるべく「XX県方面」とか「XX市周辺」とか、地域を限定して情報を発信してください。お願いします。

あえて「マイナーな被災地」と書きましたが、被災が比較的少なかったから、今の状況はたいしたことない、ということには全然なりません。それが本当に問題です。むしろ今最も助けを必要としている地域だと思います。正直なところ、東北には行ったことがなく土地勘がないので、市町村名を書きだすことができません。それが歯がゆいです。

これらの市町村、地域に「ピンポイント」で物資やガソリンを届けることが緊急の課題です。下記はピンポイントで物が不足している地域を特定するためのいくつかのツールです。

sinsai.infoという復興支援のプラットフォーム 物資が不足している地域の方からの書き込みがあります。

また、mixiにも地域に特化した被災地情報を交換するコミュニティがあります。

それから、市町村単位での友好関係が無視できないインフラになっていると思います。被災地と友好関係のある市町村が、地域限定での物資支援を行っています。

東京都港区→福島県いわき市
静岡県富士市→福島県南相馬市
東京都杉並区→福島県南相馬市

など。これらの支援物資は、必ず該当の市町村に送られるはずですから、ピンポイントでの支援が可能になるはずです。みなさんも自分の市町村が被災地と友好関係を結んでいないかどうか確かめてください。今まで、「個人からの物資は送るな」という阪神大震災の教訓をふまえて、物は送ってきませんでした。しかし今回は様子が違う。アメリカなら個人でもケース単位で物が買えますから、必要な所に送るのは価値があるのではと思い始めています。問題はどうやってピンポイントで送るか、です。
# by kinky25 | 2011-03-28 04:58

福島県いわき市、南相馬市に物資を

福島原発の事故により避難地域に指定されているいわき市、南相馬市では、風評被害のせいで物資が入ってこないため、屋内待機地域に指定されている方々の生活が深刻な事態に陥っていると読みました。

以下はいわき市のホームページより抜粋です。

********

3月26日(土)の市民の皆様に対する食糧等の配布について

生活物資に関し、被災地における安定的な市内物流が確保されていないため、避難所以外においても、市として市民の皆様に対する食糧等の配布を実施しておりますが、明日、3月26日の水、食糧等の配布については、次のとおり実施します。

1 配布対象者  避難所以外で生活中の方々

・・・・中略・・・・・

4 配布物【3月26日(土)】
(1) 食糧(ごはん類、パン、カップ麺) ※お一人様、どれか1個
(2) 飲料水 ※お一人様、1本
 ※ 配布物の内容は、急遽変更となる場合もありますので予めご了承願います。
 ※ 粉ミルクや紙おむつなど、生活必需品等については、配布場所(公民館等)にお問い合わせください。

全国から送られた救援物資を、避難所のほか各地区に配分しております。
このため、数量が少なく申し訳ありませんが、無くなり次第終了とします。
尚、配布できる物資が少ない場合は、配布を休止しますので、ご了承ください。

*************

配布物、一人一個・・・・・。
ものすごい額の寄付金、義捐金が集まっているという情報の一方で、まだ人が住んでいるにもかかわらず、物を運ぶ「人」が現地入りを拒否するために、物資が届かない街・・・。

阪神大震災の教訓で、「個人で被災地に物を送るな」というのがありますが、このようなケースではそれは当てはまらないのかもしれません。いわき市は、「首都圏での個人の皆様の救援物資の受付を開始」しています。受付場所は、港区スポーツセンターアリーナ棟(JR田町駅前)、 東京都港区芝浦3丁目1番19号です。持ち込みのみ。リンクの注意事項をよく読んで、もし該当する物資をお持ちの方はご協力お願いします。


今回の事態は、地方自治体の「自治力」の限界を超えているはずです。政府は速やかに対策本部を現地につくってください。
そして、自民党。何十年にわたって原発を推進してきたのは、あなた方です。今更「こっちにだけ対策をおしつけるな」と入閣を拒否したりしないでください。今こそ「挙国一致内閣」の時です。現場で足りないのは、優秀なリーダーと優秀なスタッフのはずです。そういう人たちがいれば、ボランティアを有効に動かせるんです。滞留している物資だって、送れるはず。

こうしている間にも、病気の人やお年寄りの方々が生命の危機にひんしているのではと思うといてもたってもいられません。せっかく震災を生き延びたのに。

寄付するだけじゃなく、ボランティアでもなく、何かもっとできることはないのか・・・。
# by kinky25 | 2011-03-26 02:15

誰を支援したらいいのか

震災が発生して数日で、ネットには各地の危機的状況を伝える書き込みが加速度的に増えました。

「XX人孤立、餓死寸前。電気ガス水道は全滅、食べ物もガソリンもない。支援物資が届かず外には人もあふれていて寝る場所もない・・・」

こういった情報が、私が拾っただけでもこれだけの広範囲の地域から発信されていました。

仙沼市唐桑町小原木、茨城県沿岸沿い、神栖市、鹿嶋市、石巻蛇田地区、宮城県仙南中央病院、亘理町荒浜・浜吉田、山元町、仙台市青葉区西勝山、北上市、仙沼市、東才中、福島県郡山市、石巻市新栄二丁目、福島県南相馬市立総合病院、陸前高田市広田、福島県双葉群浪江町津島村、女川総合体育館、田人地区、石巻市の湊、法山寺、ヨークベニマル、ホーマックの屋上付近、岩手県山田町豊間根地区デイサービス施設、北茨城、石巻市立湊小学校、気仙沼市の本吉地区、石巻市西山町、栗原市、大崎市、登米市、釜石市平田、岩手県山田町、いわきの舞子浜病院と同じ敷地にある長期療養型病院 長春館、いわき市磐城共立病院

これらのツイート等は、ソース、時間、信憑性について私には調べる手段がありません。多くの情報は「拡散」されたものであり、数日が経過していると思われます。現時点では何かしらの物資が行っていると期待したいです。とにかく、これだけの広範囲で被害があった今回の場合、「被災地」と一つの言葉で定義することは無理だということだけはよくわかりました。少なくともこれだけのタイプの被災地があります。

① 被害が甚大であり、大きな避難所があり、ニュース等でもよくとりあげられている地域。
② 被害がそれほど甚大でなかったためにニュースなどであまりとりあげられなかったにもかかわらず、ライフラインが復旧せず、ガス、食糧が底をつきかけている地域。
③ 「支援網」からもれてしまう、「自宅避難民」の方々。
④ 風評で苦しんでいる原発避難地域。屋内待機地区では物資が外から入ってこない。

これだけさまざまな被災の状態があるのに、情報は錯そうし、物資は途中まできていても本当に必要としている人にいきわたらない。

今、一番支援を必要としているのは、錯そうする情報を管理して指示を出す各自治体の震災対応チームではないかと思います。

かといって、これは何も知らない素人が手や口をはさめる領域ではありません。高度な専門性が必要とされます。特にロジスティクスの専門家などが必要なはずです。

あと、コールセンターはどうなのでしょうか。

各地の対応XXダイヤルや支援XXダイヤルは、パンク寸前だと思います。

コールセンターをそのままボランティア的に外注はできないんでしょうか。かけても話し中で通じない、話せたとしても対応する職員がキャパオーバーであれば、せめて「電話を受けて、内容を聞くだけ」の業務を、プロのコールセンターに任せる。彼らは洗練されたシステムを持っているから、受けた情報をまとめて報告するぐらいはお手のもののはずです。

被災された方が欲しいものを聞くのも大切ですが、被災された方に必要とされているものを届ける立場の方々が、何を求めているのか、それが知りたいです。
# by kinky25 | 2011-03-21 09:55


筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。  ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)


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