スロウフード vs ファストフード
アメリカにうまいものなし、と思っていましたが、「素材」はいろんな国のものがお手軽に手に入るし、カリフォルニアには豊かなファーマーズマーケットもあるので、家でごはんを作る分には実は充実した食卓になる、と思うようになった今日この頃です。
オーガニックのイタリア産パスタ。こんなのも普通にスーパーで買えます。何気に裏をみたら、「伝統的な製法で作られたパスタと大量生産のものとの違いは、すぐわかります。私たちは、昔ながらの機械で成形して、低い温度でじっくり乾燥させるので、色が薄くて、表面がぶつぶつしたパスタになるのです。」と書いてありました。へぇー。
食べてみたら、確かにしこしこ、もちもちして噛み応えがよかったです。
イタリアって、あんなに小さな国なのに、食文化では多分世界一たくさんの人に食べられているんじゃないかなあ。隣に、一般的に「美食の国」と言われるフランスもあったりするけれど、短期間フランスに住んだ私としては、フランスは「お金を出さないとおいしいものが食べられない」国だった。安いステーキなんか、ワラジのように固い肉と、ゆですぎの野菜の付け合せだし。その点イタリアは、安いものからしておいしかった。駅のキオスクで売っているサンドイッチも、何もかも。
ところでイタリアといえば、「食事時間が長い」「マンマ・ミーアの味」「スロウ・フード」というイメージがあります。今でも、お昼を食べにわざわざ家に帰る人が多いと聞きます。ということは、一般的にはイタリアのお母さんたちは、ご飯をちゃんと作っているのだと思います。お母さんがちゃんと作ったご飯だから、家族はみんなそれが好きなんでしょうね。それが好きだから、大事に食べるから、時間も長くなるんでしょうね。
手間をかけて、愛情をこめて作ったご飯だから、粗末には食べれない。イタリアンがスロウ・フードで、世界中の人に愛されているのは、偶然じゃなくて、やっぱり家庭での豊かな食文化のたまものなのだと思います。
片やファストフード天国アメリカ。・・・やっぱり、食に対する執着が薄いと思います。特に、食の「質」へのこだわりが薄い。理由は、アメリカのお母さんは忙しいからなんじゃないかなあ。子供をたくさん産んで(この国に「少子化」という言葉はない!)子育てして仕事して、他にもあれやってこれやって・・・超ハイパー。ご飯つくっているひまなさそう。ファスト・ライフからスロウ・フードは出て来ようがない、という感じです。
学校に行っているとき、みんなのお弁当が、生のベビーキャロットやブロッコリだけ、とか缶詰のスープ、とかなのを見て最初はぎょっとしました。多分、「手間ひまかけた料理」を食べて育っていないから、ちゃんと「仕事」がされていない料理を食べても平気なんでしょうね。手間ひまかけた料理への執着がないから、ファストフードへの抵抗も全然ない。ファストフードには愛情はないから、たくさん買ってたくさん捨てても何も感じない。
その結果が、肥満や糖尿病のオンパレードなのかなあ。最近、それらに苦しんでいる人たちを身近に見る機会が多いのですが、ほんと辛そうです。見てる方も辛くなります。
スロウ・フードは一日にして成らず。いい食材が手に入ることをありがたく思いつつ、がんばって料理の腕を磨いてみたいと・・・・思いながら、やっぱりなかなか手の込んだものは作れません。まあ、気長にね。
オーガニックのイタリア産パスタ。こんなのも普通にスーパーで買えます。何気に裏をみたら、「伝統的な製法で作られたパスタと大量生産のものとの違いは、すぐわかります。私たちは、昔ながらの機械で成形して、低い温度でじっくり乾燥させるので、色が薄くて、表面がぶつぶつしたパスタになるのです。」と書いてありました。へぇー。
食べてみたら、確かにしこしこ、もちもちして噛み応えがよかったです。
イタリアって、あんなに小さな国なのに、食文化では多分世界一たくさんの人に食べられているんじゃないかなあ。隣に、一般的に「美食の国」と言われるフランスもあったりするけれど、短期間フランスに住んだ私としては、フランスは「お金を出さないとおいしいものが食べられない」国だった。安いステーキなんか、ワラジのように固い肉と、ゆですぎの野菜の付け合せだし。その点イタリアは、安いものからしておいしかった。駅のキオスクで売っているサンドイッチも、何もかも。
ところでイタリアといえば、「食事時間が長い」「マンマ・ミーアの味」「スロウ・フード」というイメージがあります。今でも、お昼を食べにわざわざ家に帰る人が多いと聞きます。ということは、一般的にはイタリアのお母さんたちは、ご飯をちゃんと作っているのだと思います。お母さんがちゃんと作ったご飯だから、家族はみんなそれが好きなんでしょうね。それが好きだから、大事に食べるから、時間も長くなるんでしょうね。
手間をかけて、愛情をこめて作ったご飯だから、粗末には食べれない。イタリアンがスロウ・フードで、世界中の人に愛されているのは、偶然じゃなくて、やっぱり家庭での豊かな食文化のたまものなのだと思います。
片やファストフード天国アメリカ。・・・やっぱり、食に対する執着が薄いと思います。特に、食の「質」へのこだわりが薄い。理由は、アメリカのお母さんは忙しいからなんじゃないかなあ。子供をたくさん産んで(この国に「少子化」という言葉はない!)子育てして仕事して、他にもあれやってこれやって・・・超ハイパー。ご飯つくっているひまなさそう。ファスト・ライフからスロウ・フードは出て来ようがない、という感じです。
学校に行っているとき、みんなのお弁当が、生のベビーキャロットやブロッコリだけ、とか缶詰のスープ、とかなのを見て最初はぎょっとしました。多分、「手間ひまかけた料理」を食べて育っていないから、ちゃんと「仕事」がされていない料理を食べても平気なんでしょうね。手間ひまかけた料理への執着がないから、ファストフードへの抵抗も全然ない。ファストフードには愛情はないから、たくさん買ってたくさん捨てても何も感じない。
その結果が、肥満や糖尿病のオンパレードなのかなあ。最近、それらに苦しんでいる人たちを身近に見る機会が多いのですが、ほんと辛そうです。見てる方も辛くなります。
スロウ・フードは一日にして成らず。いい食材が手に入ることをありがたく思いつつ、がんばって料理の腕を磨いてみたいと・・・・思いながら、やっぱりなかなか手の込んだものは作れません。まあ、気長にね。
by kinky25
| 2007-09-10 08:57
| アメリカ/カリフォルニア
筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。 ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)
by kinky25
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
Link
オルタナ
SustainableBusiness
Business for SR
Climatebiz
Environmental Leader
Green-LinksNY
O2 International
GreenSuppyChain
Design:Green
WBCSD
E-recycling
Mailはこちらから
Kinky25
スキンはこちら
animal skin
以前の記事
2011年 09月2011年 06月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
more...
検索
カテゴリ
全体プロフィール
カンキョウの話。
アメリカ/カリフォルニア
音楽
Life/レシピ&small boy!
サクラメント
アメリカの野菜
未分類
タグ
地球温暖化(41)食(29)
アメリカの環境事情(28)
ビジネス(28)
CO2削減(25)
Green Marketing(19)
エコシステム(19)
地球システム(18)
リサイクル(17)
テクノロジー(12)
生物多様性(12)
エネルギー問題(11)
ゴミ(11)
エコワード(10)
LCA(5)
排出権取引(4)
オーガニック(4)