アメリカ人が洗濯物を干さない理由。
アメリカで洗濯物の天日干しを推進しようと思ってネットでいろいろ調べていたら(アメリカで乾燥機を使わないで洗濯ものを干している家庭の割合は20%程度らしい)、面白いブログの記事にあたりました。
その記事は洗濯物じゃなくてペーパータオルの話。アメリカの家庭で、テーブル用「ふきん」を使ってる家って少ない気がします。何でもかんでもペーパータオルや紙ナプキンで拭くの。うちのおっさんもそうなんですけど、床に水なんかこぼした場合も、ペーパータオルをわしわしわしっとつかんで・・・・たかが一杯の水にすごい量の紙を使います。やめなさい。
その方の分析によれば、現代のアメリカ家庭は、両親ともに仕事漬けすぎると。仕事の虫は日本人の代名詞だったのですが、最近は「世界で最も長時間仕事をする国民」はアメリカ人。見てると納得です。うちの子供が通っているデイケア(保育園)は朝6時から開いてますし。休みもあんまりとらないし、国民の休日なんて泣くほど少ない!PCと携帯でどこでも仕事、という人も多いでしょう。
そうやってしゃかりきに働いているために、料理したり掃除したりという家事に手が回らないのだろう、と言うのです。それから、テレビの見すぎ、さらには過剰な「きれい好き」が、ペーパータオルみたいな便利な使い捨て商品への依存につながっているのじゃないかと。
仕事が忙しくて疲れるので、料理はしたくない。テレビ見るぐらいが精一杯。でも家が汚いのはいやだから、便利なペーパータオルなどでさっと汚れをふいてぽい。
日本の場合は、どんなに大変でも「自炊」や「自分で掃除・洗濯」することが美徳という感覚が残っていると思いますし、せいぜいテーブルをふきんで拭いてそのふきんをまた洗うぐらいはみんな無意識にやっている気がします。
でもアメリカでは、二人でしゃかりきに仕事して、便利を金で買う、という感じでしょうか。もちろん日本でも共働きでダスキンを頼んだりというのはあると思うのですが、なんというか、スケールが違うんです。家庭でゴミの分別なんて言ったら「何で私がやんないといけないの??きーっ!!!」って牙むかれるかも。
洗濯物を干そう!と言いたいけど、テーブルをふきんで拭くのも面倒な人たちに伝わるのか・・・???不安になってきました。
いつも思うけど、働きすぎではエコは実践できないんですよね。サステイナブル(持続可能)という言葉があるけど、自分の生活がサステイナブルでなければ、大きな視点でのサステナビリティなんて考える余裕はないのです。
週に40時間しか働かないヨーロッパの国々がエコ先進である、いうのもそういうところかも。
これをつきつめて考えていくと、その国の経済構造自体がサステイナブルかどうか、ということにつながってくると思います。アメリカは超競争・格差社会。立ち止まったら負ける、という恐怖感はみんなにあると思います。だから「負け組」にならないために必死に働かざるを得ない。それってサステイナブルとは言えないと思います。
なにごともほどほどが肝心。洗濯物を干す心の余裕があるぐらいの塩梅が、やはりよいのではないかと。
写真上:ブルーベリーの花が咲きました。ブルーじゃないんだね。
その記事は洗濯物じゃなくてペーパータオルの話。アメリカの家庭で、テーブル用「ふきん」を使ってる家って少ない気がします。何でもかんでもペーパータオルや紙ナプキンで拭くの。うちのおっさんもそうなんですけど、床に水なんかこぼした場合も、ペーパータオルをわしわしわしっとつかんで・・・・たかが一杯の水にすごい量の紙を使います。やめなさい。
その方の分析によれば、現代のアメリカ家庭は、両親ともに仕事漬けすぎると。仕事の虫は日本人の代名詞だったのですが、最近は「世界で最も長時間仕事をする国民」はアメリカ人。見てると納得です。うちの子供が通っているデイケア(保育園)は朝6時から開いてますし。休みもあんまりとらないし、国民の休日なんて泣くほど少ない!PCと携帯でどこでも仕事、という人も多いでしょう。
そうやってしゃかりきに働いているために、料理したり掃除したりという家事に手が回らないのだろう、と言うのです。それから、テレビの見すぎ、さらには過剰な「きれい好き」が、ペーパータオルみたいな便利な使い捨て商品への依存につながっているのじゃないかと。
仕事が忙しくて疲れるので、料理はしたくない。テレビ見るぐらいが精一杯。でも家が汚いのはいやだから、便利なペーパータオルなどでさっと汚れをふいてぽい。
日本の場合は、どんなに大変でも「自炊」や「自分で掃除・洗濯」することが美徳という感覚が残っていると思いますし、せいぜいテーブルをふきんで拭いてそのふきんをまた洗うぐらいはみんな無意識にやっている気がします。
でもアメリカでは、二人でしゃかりきに仕事して、便利を金で買う、という感じでしょうか。もちろん日本でも共働きでダスキンを頼んだりというのはあると思うのですが、なんというか、スケールが違うんです。家庭でゴミの分別なんて言ったら「何で私がやんないといけないの??きーっ!!!」って牙むかれるかも。
洗濯物を干そう!と言いたいけど、テーブルをふきんで拭くのも面倒な人たちに伝わるのか・・・???不安になってきました。
いつも思うけど、働きすぎではエコは実践できないんですよね。サステイナブル(持続可能)という言葉があるけど、自分の生活がサステイナブルでなければ、大きな視点でのサステナビリティなんて考える余裕はないのです。
週に40時間しか働かないヨーロッパの国々がエコ先進である、いうのもそういうところかも。
これをつきつめて考えていくと、その国の経済構造自体がサステイナブルかどうか、ということにつながってくると思います。アメリカは超競争・格差社会。立ち止まったら負ける、という恐怖感はみんなにあると思います。だから「負け組」にならないために必死に働かざるを得ない。それってサステイナブルとは言えないと思います。
なにごともほどほどが肝心。洗濯物を干す心の余裕があるぐらいの塩梅が、やはりよいのではないかと。
写真上:ブルーベリーの花が咲きました。ブルーじゃないんだね。
by kinky25
| 2008-04-03 14:10
| カンキョウの話。
筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。 ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)
by kinky25
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