カテゴリ:カンキョウの話。( 201 )

田舎暮らしって全然エコじゃない!アメリカ編

サクラメントから北上すること3時間のある小さな町に行ってきました。知り合いの誕生パーティがあったのです。私は全く知り合いのいない集まりで、付き合いで行っただけだったので、思いっきり冷静に人々を観察してしまいました。

もう、ショッキングなぐらいに太ってる人が多かったです。

b0069365_12543929.jpg人の体型のことをとやかく言うのはほめられたことじゃありません。それを承知でどうして何度もアメリカのObesity(病的肥満とでも訳す?)のことを書くかというと、やっぱりこれは本当に異常だと思うからです。見た目のことじゃ全くありません。健康の問題と、サステナビリティの問題双方の観点から異常です。

日本では普段見かけないような大きな人が、50人弱の集まりの中に5人ぐらいいました(漫画から想像してください)。体脂肪率のようなものを量って肥満かどうかを決めるのであれば、たぶん半分が肥満。高校生以下の子供たちが20人ぐらいいたのですが、子供の中にもかなり太っている子がたくさんいました。

途中に立ち寄ったレストランやその他の場所でも、Obeseな人がやっぱりたくさん。

なぜこんなことになってしまうのか?

ひとつ明らかなことは、サクラメントでは肥満の人の割合は絶対こんなに高くないのです。

田舎に行けばいくほど肥満度が高くなる。

そういうことだと思います。

じゃあ、何を食べたらこういうことになるのか。

パーティの料理は、CostCoで調達してきたのかな~という感じのハンバーガー、ホットドッグ、チップス、ビーンズなど。典型的なパーティ料理ですが、恐ろしく「安物」の味がしました。私は食べれませんでした。原料も安いだろうし、添加物や保存料もすごいだろうし、トランス脂肪酸もたっぷり使っていそうだし・・・・。私は単純にくさい、と感じました。何のにおいかわかりませんが。誕生ケーキは言わずもがな、何でできてるの?といいたくなるようなシロモノで、私は近づくのも無理でした。

食べ物であって、もはや食べ物じゃない、という感じです。これはもはや、ある種の進化といえるかもしれません。終わらせてない続きがありますが、長くなったのでこれも続く。
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by kinky25 | 2008-07-14 12:45 | カンキョウの話。

燃えさかる夏

今日は、最高気温が華氏113度でした。こわいので摂氏に変換するのはやめておきます。

からっからに乾いています。

ガバネーターことシュワ知事が「旱魃宣言」を出したのは一ヶ月ほど前。その後に独立記念日(7月4日)もあったのですが、シュワ知事は「乾燥しすぎているので花火をなるべくしないように」という異例の声明も出してます。

独立記念日は、実は花火の日。あちこちで花火大会がある他、この時期だけ「花火売り」のスタンドが出て、一般消費者が花火を買うことができます(他の時期は禁止されてるみたいです)。独立記念日の週末は、近所でもヒューヒューバンバン花火がうるさいのです。

b0069365_13173968.jpgところが今年は、激しい乾燥のため、北カリフォルニアでも山火事が多発。

サクラメントでは山火事こそなかったものの、一週間ほど空が曇ったままでした。雲じゃなくて、山火事の現場から風で運ばれてくる煙や粉塵で曇ってたのです!ものすごい火の勢いです。サクラメントに住んでうん十年のうちのおっさんも、こんなにひどいのは経験したことがないそう。いろいろな部署から人が借り出されて、今でも鎮火に当たっています。

そんな中での、「花火をしないように」の通達。野原など、火事を起こす可能性のある場所でしないように、ということでしょうが、それにしても一般の消費活動に知事が口を出すのですからほんとに異例です。それぐらいの火の勢いなのです。

降雨量が極端に少なく気温が高い、というのが温暖化の影響であるとすれば、これはカリフォルニアにとってはかなり厳しい状況です。

南カリフォルニアの山火事のニュースを書いたのは、わずか数ヶ月前のこと。

これがトレンドなのだとすれば、どんどん乾いて暑くなるカリフォルニアには、北でも南でももっと頻繁に山火事が起きるようになる可能性が高い。山火事の頻発は、人間の生活をおびやかす上に、「植林・森林管理でCO2吸収を」というもくろみも打ち砕いてしまいます。さらに、ただでさえ希少になる水は、消化活動にどういう影響をもたらすのでしょう。

火でも水でも、いったん自然が猛威をふるいはじめたら、人間の力なんてちっぽけなもの。

どうすることもできない、そう気がついたときにはもう遅い、ということにならなければいいのですが。

写真:青丸がサクラメント。ずいぶん長い距離を、粉塵が飛んできたのがわかります。
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by kinky25 | 2008-07-09 13:26 | カンキョウの話。

石炭カムバック?

息子が「機関車トーマス」の大ファン。リンゴ・スターがナレーションをしているという意外な発見(実はけっこう有名な話だそう)もあったりしながら、石炭を燃やして走る蒸気機関車たちの物語を一緒に楽しんでおります。

・・・・石炭を燃やして走るのは、古い物語の中だけにして欲しいと思うのですが・・・・

b0069365_13575044.jpg石油高騰のあおりをうけて、最近石炭がまた注目を集めているのです。石炭といえば、燃やした時のCO2排出量は、石油よりもずっと多いという「クリーンじゃない」エネルギー。最近はClean coal テクノロジーなんて言って、石炭からのCO2排出量を減らす技術もありますが、それでもアメリカで排出されるCO2量は、ほかの燃料に比べて石炭が圧倒的に多いです。石炭復活はCO2削減の動きに大きく逆行するのですが、背に腹は変えられない、ということなのでしょうか。

石炭というと中国を思い浮かべるかもしれませんが、実はアメリカも一大石炭産地。発電にも、実はばんばん石炭を燃やしています。

さらに、石油は近い将来枯渇すると予測されますが、石炭はなんとまだ200年以上埋蔵量がある上、ロシア、アメリカ、中国など、自立していてインフラのある国にたくさんねむっているため、採掘にも問題はなさそうです・・・・。

石油の値段が高騰して、化石燃料からの脱却を図る転機になるかと思いきや、石炭に逆戻りしてしまっては、ますます状況は悪化するでしょう。

石炭の行方は、温暖化の将来を左右しそうです。
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by kinky25 | 2008-07-08 13:53 | カンキョウの話。

ノキアのマイ箸?

b0069365_13281531.jpg・・・売り物ではありません。IT関係の大きな展示会の出展にともない、そこで配るグッズとしてつくられたそうです。今でこそグリーンサーバー、グリーンITといわれるようになりましたが、IT業界って一般的に「エコ」と聞いて想像する業界ではないですよね。おそらく業界の一線で働いている方も、いそがしくてエコどころではないのではないでしょうか。

その景品にあえてお箸を選ぶというのは、とてもおもしろい試みだと思いました。

というのも、「ノキア」はけっこうなブランドで、しっかりマーチャンダイズされたグッズのショップを持っており、世界で根強い人気があるのです。

ノキアは私が日本にいるときにお世話になった会社なのですが、仕事帰りなどに都合上会社の紙袋やグッズを持っていると、かなりの確率で男性(25-40歳ぐらい)に欲しがられました。ただの紙袋だったりするのですが、やっぱりブランドなんですね。振り返ってみるに、それらの男性は、まずエコにはあんまり興味のない層だと思います。

ということは、そういう層にアピールするんじゃないでしょうか、エコグッズBYブランド企業。

女性であれば、気に入ったエコバッグを選ぶのに何のためらいもないと思いますが、やはり男性には手のでにくいアイテムが多いような気がするエコ関連。人気企業のロゴ入りとかなら、「取引先でもらった」とか「非売品でレア」とか、何かかにか理由をつけて男性も使いやすくなるのでは。

各社こぞって出して欲しいです、エコグッズ。
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by kinky25 | 2008-07-04 13:41 | カンキョウの話。

お肉を食べたら幸せ?

スペインのEuro優勝に気をとられて、そのことばっかり書いてしまいましたが、スポーツで国際間の擬似戦争ができるというのは、本当に幸せなことだと思います。温暖化の影響で資源や水の争奪戦が激化し、国際紛争が増えるというのはかなり確率の高い予測。スポーツで平和に争えることの幸せを、こういう大会を続けることで受け継いでいけますように。

b0069365_13402914.jpgさて、先週、IPCCのパチャウリ議長が我々のいるビルで講演をしてくれました。たぶん忙しいスケジュールを縫ってだったのでしょう、質疑応答まで入れて50分ぐらいと短いものでした。派手な演出のない、とても訥々としたプレゼンでした。さらに、講演を終えて私のすぐ前を歩いていた議長は、思いのほか小柄な方で、しかも展示会で配ってる布バッグのようなものを下げていて、とっても飾り気のない印象でした。そのパチャウリ議長の言葉で印象に残ったものを。

「私が子供のころ(氏はインド出身)は、シャワーなんかなくてバケツで水を汲んで体を洗っていました。今は、10分でも20分でもシャワーを出しっぱなしにして、そのことについて疑ってみることもない。なぜこれを5分に減らせないのでしょう?5分しかシャワーを浴びれなくても、だから不幸だということにはならないと思いますよ」
「肉を食べることは環境に大きな負荷を与えます。家畜を飼うために森を切り開かなければならず、肉を冷凍するためにたくさんのエネルギーを使い、そしてその肉を運ぶのにさらにエネルギーを使う。みんなが20%肉を食べるのを減らすだけでも、温室効果ガスの大きな削減になるのです。」

どちらも、何も新しい話ではありません。でも、IPCCの議長が、「もう今までの生活水準を落とさないとダメなところまできている」ということを、暗にメッセージとして発信している、というのは非常に大きなことだと思います。

少し不便になったり、少し食べる量を減らしたりすることが、「だから不幸だ、ということにはならない」というのは、人間の幸せを、GDPや経済だけで図ろうとする現代社会の価値観からの転換を図らなければならない、ということ。

そして、モノがたくさんあれば幸せ、という価値観からの脱却には、それを身をもって示してくれる、成熟した大人の導きが必要なのだ、と、パチャウリ議長を見ていてつくづく思ったのです。たった50分で彼の何がわかるのか、といわれてしまうかもしれませんが、でも彼の言うことには説得力がありました。この人はたぶん、どんなに偉くなっても、本当にシャワーを出しっぱなしにしないようにしたり、贅沢をしないようにしたりしているのだと思います。
この彼の人となりが、世界中から舞い込んでくる経済優先主義者からの非難の嵐を抑え、IPCCの存在価値を確立した原動力になったのかもしれません。

ただCO2を減らせ減らせ、というだけではなく、パチャウリ議長のように、「経済成長だけが人間の幸せじゃない」ということを人柄を通して訥々と教えてくれる指導者が、世界中に必要だと思います。人から言われてライフスタイルを変えることなんてできない。人がそれをしようと思うのは、誰かの背中を見て「自分もそうなりたい」と思ったときだけなのかもしれません。
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by kinky25 | 2008-07-01 13:37 | カンキョウの話。

日本人はまだ勤勉なのか?

日本には1年おきぐらいに帰ってはいるのですが、さすがに住まなくなって4年を超えると、浦島太郎状態になってきます。

ところで、日本に帰るときに最初に接する日本人は、実は航空会社や空港で働いている方たちだったりします。彼らの接客はやはりとても腰が低く、感じがよくてしかも小さい子供連れだととても大切に取り扱ってくれるので、「あ~やっぱり日本だなあ。サービスがいいなあ」と毎回思うし、若い人たちのほうが気が利いたり対応が早かったりすることも多くて感心します。

・・・・んが。

いざ地元に帰ってみて見聞きするのは、「最近は人を採用するのが何より大変だ。店を続けたくても続けて働いてくれる人を採用できないから続けられない」という類の話ばかり。特にスーパー、コンビにやレストランなどでは、3ヶ月も持てばまだいいほうで、採用した初日から来ない、とかいうことがざらにあるそうです。

田舎ですから景気がいいはずもなく、したがって仕事だって求人自体がそんなにないのに、それでも若い人はどんどん仕事をやめてしまうと。一通り仕事をやってみて、それで辞める、という結論ならまだわかるのですが、1日目から来ないなどというのは、仕事をしないことに対して危機意識が全くないということなのでしょうか?

感じがよくて、機転も利いて、気も遣える若い労働力がいる一方で、労働力になる気もない若者もたくさんいる?このギャップがどうも気持ち悪くて気になっています。

というのも、これからの世の中は、端的にいって3K仕事がどんどん増える時代になると思うからです。温暖化対策というだけでなく、もうこれからはエネルギーや食料は今までのように贅沢には手に入らなくなります。そうなれば、自分の力で何とかするしかないわけで、自分で耕したり、自分で漕いだり、とにかくエネルギーや輸入に頼らないでしのがないといけない場面が増えると思うのです。サービス産業への従事者は減って、第一次産業か単純労働への従事者が増えざるをえないのではないでしょうか。

8サラ2農のような勤務形態ができればいいのに、と思うのはそういう時代になったときに、肉体労働を一定の人に押し付けるのでなく、みなで分担できると思うからです。

そういう時代には、純粋な労働力がものを言うと思うのですが、働く気のない若者は、そういう時代が来たらどうなるのでしょうか。

「近頃の若いもんは」などと言うつもりは到底ないのですが、なんだか日本という国が空洞化しているような気がして気になってしまいます。貧困層が増えている、物質的な豊かさはおそらく下り坂に向かい始めた、という事実と、仕事を提供されても働かない人口の増加。どうつながっているのでしょう。

このあたりの変化、私が日本を出てからの数年で大きく変わってきているような気がするのですが気のせいでしょうか?
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by kinky25 | 2008-06-26 15:12 | カンキョウの話。

IPCC パチャウリ議長 カリフォルニア環境庁に来る!

長く更新をサボってしまいました。実は日本に帰っていました!いろいろ記事にしてみたいこともあるのですが、本日はとりいそぎIPCCのPachauri(日本表記は「パチャウリ」議長で合ってますか?)議長が、なんとわがカリフォルニア環境庁にて講演を行うということでそのニュースを。IPCCといえば、去年のノーベル平和賞受賞(ゴア氏といっしょに)で一気に知名度もあがったのでは?温暖化の世界的権威です。

パチャウリ氏をかこんで、庁内でのイベントもあるのかな?非常に楽しみです。

この講演はWebcastされます。直接のリンクがないようなので、このイベントカレンダーの6月27日のところを、当日クリックしてください。こちら時間で10:30からですので日本は夜中でしょうか。でも週末かな?

http://calepa.ca.gov/Broadcast/?BDO=1
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by kinky25 | 2008-06-24 15:45 | カンキョウの話。

発見・森林間伐等促進法案。

先日割り箸と間伐の話を書いてから、気になっていろいろ調べています。

ところで、最近「森林」と聞いて思い出すのはカーボン・オフセットではないでしょうか。木(植物)は、光合成でCO2を吸収して、C(炭素)部分を体内に貯めることができますよね。なので、木を植えれば空気中のCO2を取り込んで貯蔵してくれる、という考え方です。英語ではcarbon sequestrationと呼ばれます。

カーボン・オフセットを買うと、木を植えてくれる、というサービスも少しづつ浸透してきてると思います。つまり、「温暖化対策のためには森林をきちんと管理しないといけない」という意識は高まってきているはず。

というか実際、京都議定書には、日本の森林吸収目標(1300万炭素トン)がちゃんと定められている、と。

一方、今年始まった第1約束期間で、日本は目標を達成できそうにないので、ハンガリーから排出権を買う、という話もありました。

排出権を外国から買う、という意味は、国内では削減のためにこれ以上できることがないので、できる国にやってもらってその分お金を払うということです。でも京都議定書の場合は、「ホットエアー」などと呼ばれていろいろ問題もある排出権取引。さらに、「買ってるのは実は日本だけ?」というような妙な国際関係もあり、ちょっと釈然としません。

日本の森林が危機的状況にあるのに、そこまでして海外から排出権を買うっていうのはどういうことなんでしょう?

ていうか、そのお金で間伐促進をして、たくさん炭素を吸収できる健康な森をつくったほうが建設的ではないのでしょうか??

・・・・もちろん現実はそこまで単純じゃありませんが、温暖化の予算を間伐促進に回せれば、森林の回復と温暖化対策をいっぺんにやれて一石二鳥じゃないですか?

と思っていたら、森林間伐等促進法案というのが国会に提出されて、成立を目指しているそうなんです。全然話題になってない気がするんだけどどうなんでしょう。法案の内容を全部読んだわけじゃないけど、コンセプトとしては絶対に必要なものだと思われます。

もう少し調べてみます。
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by kinky25 | 2008-05-26 13:46 | カンキョウの話。

温暖化改め気候システムの破綻 と 風の関係。

先日、5月なのにもう100度を越えたと書きました。

そういう暑い日が3、4日ほど続いて、その後突然大風が吹き荒れる日が2日ほど続きました。そして今日から寒くなりました。

なんじゃこりゃ?な天気なのです。

この大風はけっこう深刻で、Santa Cruzのほうでは森林で発生した火事がこの風で大きくなってしまい、かなり大きな被害を出したとのことです。

ところで、大風といえば、ミャンマーの「ナルギス」が記憶に新しいですが、この「風」って何なんでしょう。

先日100度を越えたときには、この季節にはあまりないぐらいの熱が地上から大気中に上っていったと思われます。温まって膨張した熱は上に上がっていきますよね。(湯気が上に上がっていくように) そうやってあたたかい空気が上空にかーーーっと上っていくと、その分下空(とはいいませんが、イメージとしてとらえやすいのでは?)にすきまができてしまいます。

そこに、上空で冷やされていた空気が、横なぐりにどどどどーーーっとなだれこんでくる。

ちょっと単純化しすぎているかもしれませんが、「風」がおこるしくみとはこんな感じです。

温暖化(気候システムの破綻)に風が関係あるというイメージがわきますでしょうか?

温室効果ガスによって地上に閉じ込められた余分な熱が、地表をじりじりとあつくする。その熱が大気中にぐーーんと上っていく。その後に今度は冷たい風が一気にながれこみ・・・・というイメージを頭の中に描いてみてください。熱を含んだ空気が、「塊」のように見えてきませんか?この塊がすごい勢いであがったりさがったり、あっちにいったりこっちにいったりしたら、強烈な風が吹いたり、強烈な雨がふったりしそうですよね。

それがハリケーンだったり、最近のサクラメントで見られたミニ大風だったり。もちろんこれらの災害、温室効果ガスが閉じ込めた余計な熱の分、激しくなってしまいます。それが温暖化による異常気象、というわけです。

風もあなどれないと思えてきました。

あまり高い木を植えたりしないほうがいいかもしれません。いや、冗談じゃなく。
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by kinky25 | 2008-05-24 14:49 | カンキョウの話。

本当にエコな箸とは?

質問を頂きましたので今日は間伐材と割り箸の問題について。

森というと「自然」と思いますよね。

でも、手付かずの自然の状態で残っている森林と、植林した人工の森林は実は全然違います。自然は、自分の力でその場所に生える植物の種類や大きさ、本数、組み合わせを最適化する力を持っていますが、人工の森林にはそれがないのです。人間が、自然のバランスを無視して、自分たちの都合で植える種類や本数を決めてしまうためです。そういう森は、もろくて弱いため、森としての機能を十分果たせず、長生きできません。

b0069365_14305021.jpg間伐が問題になっているのは、建築材として使うために植林をした森です。建築材として使うために木を植えたのに、輸入木材に価格競争で負けてすたれてしまった。そのため、木は育ったものの、手を入れる余裕がなくなり、放置されてしまったのです。

以下引用:なぜ間伐は必要なのでしょう。初めから木と木の間を空けて植林すれば間伐の手間が省けるのに、なぜそうしないのでしょう。それは、人工林の主な使用目的が建築用の木材であるためです。木は間隔を空けて植えると、建築に適した材木用の真っ直ぐな木が出来づらいため、ある程度生長するまでは密集した形になるように植林しているためです。それが輸入材によって国産の木が使われなくなり、間伐が行われず荒れてしまったのです。

間伐を支援しなければ日本の森は荒廃します。

間伐を支援するためには、資金が必要です。間伐がお金になるような仕組みがなければ、そのために働いてくれる人がいなくなるのですから。

そういうわけで、「割り箸をやめて自分の箸を持とう(どうもマイ箸という言葉は好きじゃない)」という流れができたとき、「ちょっと待った。割り箸は間伐材を活性化してくれる大事な製品なんだ」という声があがったわけです。

その結果、間伐材=割り箸 対 使い捨てじゃないお箸

という図式ができあがってしまい、割り箸=反エコ?むしろエコ?という混乱が起きたというわけです。二つの問題がごちゃまぜになってしまったのですね。

間伐を支援・促進しないといけない。という問題と、使い捨てはよくない。という問題。

これはわけて考えないといけません。

まず、間伐の支援は非常に大事ですが、間伐材からつくる製品は、割り箸である必要はありません。もちろん、もともと間伐材は質の悪い材木であり、あまり高品質の製品が期待できないという背景があります。だから割り箸だったのでしょう。そうはいえ、みんなで知恵をだせば、使い捨てじゃない製品を生み出すことができると思います。実際問題、少し調べてみたら、みなさんいろいろな製品をつくろうと努力されているようです。

使い捨ての問題については言うまでもありません。何度も使える製品のほうがいいです。じゃあプラスチックはどうなのか?という問題まで入れると今回の話はややこしくなってしまうので、こう考えましょう。

予算500円で、お箸を買うのにエコな選択はどれ?

理想は、サステイナブルな森林管理が行われている国内の森から切り出された、長く使える木材でできたお箸。・・・・なんてところでしょうか?でももしかしたら500円じゃ買えません。それとも逆に、割り箸を何度も使うか。・・・・これは間違いなく流行りませんな。

じゃあとりあえず200円で手に入る箸を買って、あとの300円は間伐材を促進するために寄付(そんな小額受け付けてくれるかはおいといて)。

回答はひとつじゃないし、完全な正解もないと思いますが、いろいろなシナリオを考えてみることが大事だと思います。
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by kinky25 | 2008-05-23 14:22 | カンキョウの話。


筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。  ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)


by kinky25

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