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パタゴニアの挑戦は続く。 - Footprint Chronicles -

Patagonia(パタゴニア)といえば、環境マネジメントの授業でもよく取り上げられる、世界でも1,2位を争うGreenな会社です。LAとサンタバーバラの間にあるVenturaという町に本社があります。

そのパタゴニアが今取り組んでいるのが、Footprint Chroniclesというプロジェクト。まだベータ版ですが、興味ある方はぜひ(英語です)。

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これは、一つ一つの製品に対して、デザインがどこでおこされて、原料がどこでとれて、どこに運ばれて、どこで縫製されて・・・という流れを記録して、製品全体の環境負荷(総移動距離数、それにかかるCO2排出量、過程で出るゴミの量、エネルギーの消費量)を把握しようという、壮大な試みです。簡易型LCAの一つの形ともいえるでしょう。一つ一つの製品に対して、ですよ。すごいです。

*********例えば、Synchilla Vestという製品。

総移動距離・約8000キロ。
CO2排出量・13キロ。
ゴミ・105グラム。
エネルギー・58MJ。

いい点: 100%リサイクルされた原料を使用。さらに、リサイクルの原料を北米で集め、メキシコで生産し、またアメリカの配送センターに戻すことで、地理的にコンパクトなサプライチェーンを実現。さらに、使用済み製品もリサイクルできる。

悪い点: トラックでの輸送は、CO2の排出量が他に比べて多い。そのため、サプライチェーンを北米圏内でコンパクトにおさめたのはいいのだが、すべての輸送にトラックを使うことになってしまった。結果、サプライチェーンに海外が含まれていて船便を使っている製品よりも、実はCO2排出量が高くなってしまう場合がある。

パタゴニアの考え: サプライチェーンを小さい地域に納めることはいいことなのだが、環境の観点からは必ずしもそうはいえない。

あなたはどう思いますか?: フィードバックをお待ちしています!****************

となっています。

・・・・・・すごい。いろいろすごい点がありますが、まず、遠い昔にアパレルのダメダメ営業マンだった私にしてみれば、アパレルでこんな壮大なことをやろうという勇気がすごい。思わず「これをやるにはどれぐらい利益率が必要なんだろう・・・」とつぶやいてしまいました。

服はファッションです。流行です。流行は気まぐれです。消費者は本当に気まぐれです。昨日売れたシャツを、来週大量投入しても、もう売れないかもしれない。それぐらい厳しい世界です。「旬」を一日でも逃したらおしまいという点では、生鮮食料品に近いかもしれません。旬を読み違えた製品は、無情にも在庫として残ってしまうので、あとは値段を下げてバーゲンで売るか、アウトレットのようなところに段ボールいくらで売るしかありません。シーズン通して「旬」を保ち続けられるのは、ほんとに今が「旬」な、一握りのブランドだけでしょう。---バーゲンやらないブランドなんて、数えれるでしょう?後は多かれ少なかれ、旬を逃した製品を値下げしながら、利益を削りながら商売をやっています。

なので、流行を追うブランドで、Footprint Chroniclesをやるのは無理じゃないかと思います。大体企画書が通らないでしょう。その製品がほんとに売れて、利益を出せるかもわからないのに、さらにお金をかけてその製品のCO2排出量を計算するなんて。

パタゴニアは、アパレルではあるけれど、薄利多売で流行を追及するビジネスモデルではない。彼らが売っているのは、流行ではなく、質であり、こだわりであり、会社としてのポリシーです。それに賛同する顧客たちがプレミアを払うので利益率を保てるのでしょう。そのプレミアの一部で、会社のこだわりである環境への取り組みを拡大していっている。そうでなければ、パタゴニアとて営利企業ですので、立ち行かなくなるはずです。

パタゴニア、勇気があります、本当に。きっと顧客と大きな信頼関係で結ばれているのでしょう。明日売れるという自信がなければ、できない企画です。パタゴニアの服は、1シーズンで捨てられたりせずに、大事に着られるでのでしょうね。作るほうにも売るほうにも買うほうにも、思い入れがたくさんあるのでしょう。

サステイナブルって、何も難しいことじゃないと思います。結局「モノを大事にする」、ということにつきる。こだわりを持って大事に作って、ちゃんと利益を確保できる製品じゃなければ、その生産から消費までを追いかけて、CO2の排出量を・・・なんて無理でしょう。80円でつくって99円で売るような製品には、そこまで手をかけている時間もお金もないでしょう。Wal-Martにある製品全部にそれをやうと思ったら、何百年もかかるんじゃないかな。

このFootprint Chronicles、上でも書いたとおり、みなさんからのフィードバックを鋭意受付中!とのことなので、ぜひご参加ください。
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by kinky25 | 2007-09-30 14:02 | カンキョウの話。

お米で胃がん?

海外にいると、時々「どこから得たのその情報???」と目を丸くするような日本についての話を聞かされることがあります。先日受けたトレーニングの最中に、講師が変な話をしました。テーマがアスベスト(石綿)になった時のこと。その講師がテレビで見た情報によれば、

「日本では、お米の加工過程で洗う(精米?洗米?Wash、rinceと言っていたと思う。)のに、アスベストを使っている。日本人は白くきれいになったものが大好きだからわざわざアスベストで洗うらしい。だから、日本人には異常に胃がんが多いんだそうだ。」

??????!!!!!!!!!!

米をアスベストで洗う???それで胃がんに???そんなの聞いたことねーぞー!あまりにも気味の悪い話なので、家に帰ってさっそく調べてみました。ところが、日本語で「胃がん 米 精米 洗米 アスベスト 石綿」とかでGoogleしてみても、何の情報もひっかかりません。

英語でもやってみました。そしたら少しひっかかりました。1960年以前には、米の最終仕上げに、見かけをよくするために、タルク(滑石)という鉱石の粉末を使って米を研磨(!)することがあったそうです。このタルクはベビーパウダーにも使われたりしていたそうで、タルカムパウダーのタルカムはタルクからきているそうです。

その後、タルクはアスベストを含んでいる可能性があるということで、使用されなくなったとのこと。

ふむ。今度は、改めて「精米」「研磨」で検索してみたら、多少同じような情報がひっかかりました。でも情報量はきわめて少なく、テレビ番組を作れるほどとは思われませんでした。もちろん胃がんとの関連も、ネットでは何も探せませんでした。しかも講師さん、かなり話をデフォルメしてるし。

ところがそうは言っても、日本人の胃がんの罹患率が異常に高いのは、これまた事実。

b0069365_13465028.jpgこれは10万人あたりの胃がんの発症率で、日本は世界一。

まさか、タルクで米を研磨してるからじゃ・・・・・・・ないでしょう。でも一般的には胃がんの原因、「塩分のとりすぎ」なんて言われたりしているそうで、海外で食べるものはほぼ日本よりもしょっぱく感じる私としては、塩分説もぴんと来ません・・・・じゃあやっぱりアスベスト!?・・なんて。

え~、変な話を聞かされたせいで、悶々としてしまいました。

思ったことが二つあります。

一つ目は、国内で流すに都合の悪い情報は、国内ではまったくとりあげられず、そのかわりに海外でだけいろいろと料理されて広まっている場合があるということ。イラク戦争のニュースも、アメリカとアメリカ国外では使う映像からして全然違いましたしね~。今回のお米の件では、アメリカの人がテレビで見ているのに、私は日本でそんな話を聞いたことは一度もなかったし、タルクで米を研磨していた、という過去についても、日本語のサイトにはほとんど情報がなかったかわりに、英語のサイトには「そういうわけで、日本のお米は炊く前によく洗いましょう」なんて書いてあるところもあったり。

二つ目は、日本人の白いもの、見た目のきれいなものへの異常な執着。もともと白くないものを白くする(漂白とか研磨とか)は、非常に不自然な作業だったりするので、「きれいになった」ように見えて、実は危険になっていることがままあります。恥ずかしながら、米を研磨してまで白く見せているというのを私は知りませんでしたが、体に悪いものを使ってまで白くきれいにしたい(・・・というかそういうものを消費者が求めている?)という感覚は、かなりまずいという感じがします。「もともと白くないものを白くしてしまう」漂白剤なんていうのも、考えてみればものすごく荒業なわけですし。「白いことはきれいなことだ、いいことだ」と、現代人は思い込まされているところがありますが、「白いことは不自然で危険なことだ」という場合も多々あるので、気をつけましょう。
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by kinky25 | 2007-09-29 14:06 | カンキョウの話。

暴君ハバネロ!

「暴君ハバネロ」って名前をつけた人は、すごくセンスがあると思います。だって、「暴君ネロ」よりも暴君っぽいですもん。

今日、その暴君に遭遇しました。

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ハバネロの 

正体見たり

とんがらし(オレンジ)



・・・字余り以前の問題。





見た目は意外にかわいらしく、暴君っぽさはあまり感じませんがね。



おそるおそる、1ミリほどかじってみました。



ぼ、暴君・・・・・・・・・・。


参りました。



ところで・・・・家には激辛を食べれるものがおりません。


どうやって調理しますか。
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by kinky25 | 2007-09-27 13:03 | アメリカの野菜

うちの菜園・2007 S/S

サクラメントの2007年の夏は、ヘンに涼しかったです。去年は100度越え連続10日など、揚げ物があがるぐらいの暑さだったのに、今年はやけに過ごしやすく、現在すでに朝晩は私には寒いぐらい。「Global warming=地球温暖化」ってこういう気候のときぴんと来ないよなあ。「Climate change=気候変動」のほうが全ての変化を表しているように思う。

それはさておき、急に寒くなってきたので、うちの菜園、2007Spring/Summerシーズン、そろそろ全体的に枯れてきまして、撤収間近です。

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・・・と思ったら、今頃狂い成り(?)のスイカ!

どういうわけか、菜園のへりを囲んでいるブロックの上に鎮座している。固いざぶとんが好きなのかな?それとも高いところが?




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どれぐらいの大きさかというと、こんな。

あやうくぶちっとやられるところでしたが、シャッターを押した瞬間に手をぐわしっとつかみ、何とかこのかわいいシマシマの子を救うことができました。

スイカとCantelopeを植えましたが、Cantelopeは握りこぶし2つ分ぐらいの小さいのが1個なって(甘くなかった!)、スイカはこの小さいのがお初です。


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気候と土壌がよほどあっているのでしょうか、トマトは目をつぶっていても鬼のようになります。何もしないし、水をやるのを忘れても、それでもたわわに・・・。毛虫がこわくて今年は3本しか植えなかったんだけど、来年はheirloom tomatoを植えてみようかと思います。




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かなり寒くなってきたのだが、まだ青い実がたくさん!どこまで生き延びてくれるか・・・。がんばれ。

それにしても、トマトにつく毛虫は、顔がどうにも恐くて慣れません。


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真ん中の黄色の小指みたいなのが、Squashです。4月ごろ植えて、かれこれ3ヶ月ぐらい花が咲いてはかれ、咲いてはかれしていて一向に実がならないと思ったら今頃こんな・・・

途中で何か手入れをしないといけなかったのに、それをしなかったのでは。タネの袋の裏の注意書きをちゃんと読まないで捨ててしまったのでこのような結果になったかと。

同じような感じで、Green beansも失敗しました。蒔くのがちょっと遅かったみたいで、実がなり始めたころに真夏になってしまい、あっという間に枯れてしまいました。ごめんなさい。

b0069365_12444879.jpg雑草と仲良く共存中のChard。(雑草ぐらい取れよ~)

売り物に比べて、断然見栄えが悪いし小さいですが、ほぼ4ヶ月以上、地道に葉っぱを提供し続けてくれています。株が残っていれば、どんどん生えてくるようです。まだもう少しいけそう。野菜がふと底をついたとき、助かりました。

他には、花をさかせてしまったら逝ってしまったパクチー、ミックスレタス、種まき時を完全に間違えたらしい水菜など、失敗も多かったなあ。

来年は、もう少し土地のことを調べて、ここの気候と土壌にちゃんと合った野菜を選んでみようと思います。あと、雑草ぐらい取ってあげたいと思います。あと、Compostで肥料を・・・って、一応抱負だけは大きく。多分相変わらず水をあげるので精一杯だろうなあ。

ぐうたらな素人の私に実りを提供してくれて、ありがとうございます野菜さんたちよ。感謝。
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by kinky25 | 2007-09-26 12:54 | アメリカ/カリフォルニア

美容院ジプシー卒業記念: こんな頭に誰がした?

日曜日、サンフランシスコに行ったついでに、日本の美容院で髪を切りました。

苦節3年、やっと・・・・やっと・・・・普通の髪型に戻りました!バンザーイ!

ここに来るまでに何人の美容師に当たって砕けたことか・・・・。まずはサンタバーバラ編を振り返る。

一人目* 家の近くにあるというだけの理由で選んだ超ローカルな美容院。日本をでる直前に切った時のカットがかなり残っていた。気さくなおばちゃん風の美容師さん、「あら。ステキなカットね。見たことあるこれ。わかるわかる。」とか言いながら、見よう見まねで切った~!!!え~?見よう見まね~??でも私も美容院ではチップが要るということを知らず、一銭もチップしなかったので引き分け。悪気はなかった。ゴメンナサイ。

b0069365_14342977.jpg二人目* なぜか学校の中で美容院の回数券を押し売りされる。なんでひっかかったんだろう。金、払わされたのでとりあえず行ってみた。

ありえないことに、美容師はこないだ見よう見真似で切られた私の頭をみて「あら~ステキなカットね。」と言い放った。え~っ。こないだのを修正してもらうのが目的なんですけど・・・早くも嫌な予感。でももうカット台の上にしばりつけられていて逃げられない。見よう見まねどころか、おっかなびっくり、シロウト顔負けのハサミさばき。「こんなかしら、こんな感じよね・・・わからないわ・・・」とぶつぶつつぶやきながら・・・・ひぃっもうカンベンしてください!カット後けんか。美容師逆切れ:「どこが悪いっていうの?みんな満足して帰るわよ!」・・・みんなは知らん~。いい大人がべそかきながら退散。

三人目* ローカル美容院はもうこりた。なんとか日本人の美容師さんを探し当て、とりあえずSBを出るまで彼女のお世話になりました。ありがとうございました!

さてサクラメントはSBより大きい町だし、日本人も多いので、日本人の美容師さんが一人ぐらいはいるだろうと思っていたのに、どうしても見つけられない。

一人目* 無理くりどこかの掲示板で得た情報により、近くのコリアンタウンの美容室へ。行ってみたら、思いっきり「ひまわり」風。でも「あ、間違えました~さようなら~」とは、今更言えぬ・・10分ぐらいで切られて$10ぐらい払う。もちろんシャンプー台なんてありゃしない。座ったらいきなりざくっ、ざくっ・・・で、私の髪、風のように消えていった・・・。$10にしては上手だったけど、お願いお金出すから・・・(泣)

二人目* だんなの友達のコリアン系の奥さんに教えてもらった、日系の男の美容師さん。けっこう年配で、そこそこ上手だったけど、チップを入れると$80以上になる。うーん。なんてビミョウな値段。そこそこ上手だったけどやっぱりそこそこなんだよな~なのに値段はガツンで・・・・ぶつぶつ・・・。

三人目* ここまできたらもうあきらめの境地。行きつくとこまで行ってみよう!日本で美容師をしていたことのある、イラン人の女性!・・・・考え方は通じたが、なかなかにアクロバティックなハサミさばきで・・・・。考え方は合ってるんだけど・・・・。

四人目* 自らサロンを経営する台湾人美容師さん。「軽くしてください。」とお願いしたのだが、どうもイメージが伝わらなかったようで、四角い冷蔵庫みたいな髪型に。裾がもったりしてはねることはねること。昔の小学六年生みたい。でも、一緒につれていった息子の髪をタダで切ってくれたので、いい人でした。文句言えませんって。

はあ~。

こんだけがんばったんだから今回のはご褒美だったってことかな。これからカットはSFですることにしましょう。お疲れ!
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by kinky25 | 2007-09-25 14:26 | アメリカ/カリフォルニア

Joss Stone, James Blunt @ Alice now and zen, Golden Gate Park, San Francisco

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ものすごく久しぶりのサンフランシスコ。とてもサンフランシスコらしいOutdoorのイベント、Alice Now and Zenに行きました。ジョス・スートンとジェームズ・ブラントが出て$20はかなり良心的。

ジョス・ストーン、やっぱりよかったです。ものすごーーーーく歌がうまいです。なんだか。歌、うまいーーーー。としか言いようがない。だって本当にうまいんだもん。↑小さすぎてみえないけど、彼女です。

ジェームズ・ブラントは「ヨ・ビュレフォー。」だけは聞かせて頂いて帰ってきました、なにせサクラメントは遠いので。イメージよりもフェミニンな声でした。


イベント全体的には、あ~、サンフランシスコ。と思わせる、どことなくヒッピーでリベラルで、ゆるーい雰囲気がなかなか心地よかったです。ゲイのカップルが普通に仲むつまじく音楽を楽しんでいたり、Whole Foods MarketスポンサーのGreen Productsなんていう出店があったり。子供も遊ばせやすいし、アメリカでは珍しくアルコールを持って歩き回れるし、毎年行ってもいいイベントだな~。

Greenといえば、サンフランシスコはGreenなカリフォルニアでもさらにその先鋭とされていますが、こんなものを見ました。

b0069365_123084.jpgゴミ箱がふつうのとリサイクルの、というのはもはや一般的ですが、Landfill(ゴミの埋立地)行きゴミ箱と、食べ物ゴミ専用のCompostゴミ箱が、別に設置されてました。Compostの方は、食べ物とUtensil(皿、フォーク、コップ類)を捨てることになっているようだったので、この会場で使っているUtensilはBiodegradable(生分解性)プラスチックで統一されていたんでしょうね。かわいらしい説明書きがゴミ箱に張ってあって、何をここに入れたらいいかがわかりやすく書かれていました。

ところでCompostですが、日本にいたときは勉強不足でよく知らなかったのです。日本でも最近は「コンポスト」と呼ばれるのが一般的?それとも「堆肥化」とか言うのでしょうかね。まあそれはともかく、明日仕事に行ったら、あの食べ物ゴミはどこの処理場に行ったのか調べてみようかな。

こういうふうにLandfill行き、とストレートな書き方をすると、「何がリサイクルできて何ができないのか、自分の捨てているものの中でどのくらいのゴミがLandfillに行くのか」なんてことを考えるきっかけになっていいと思いました。

・・・・・・・まあもちろん大前提として、Landfill自体がお勧めできるゴミ処理の方法ではない、というのはあるんですけど。
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by kinky25 | 2007-09-24 12:40 | 音楽

カーボン・オフセット最終章 ・ マータイさんからの伝言

忘れないうちにマータイさんに教えてもらったことを書いておこうと思います。

最近よく聞くカーボン・オフセット、私も何回か記事にしたのですが、正直、個人的にはしっくり来ていませんでした。確かに、やらないよりはやったほうがずっといいことなのですが、どうしてもひっかかってしまい、もろ手をあげて賛成、という気になれなかったのです。なぜ・・・?

マータイさんが答えを教えてくれました。

彼女が30年以上も前にケニヤで植林を始めようと決意したきっかけの一つが、昔はきれいだった川が、濁流になってしまったたという事実。彼女はショックを受け、なぜそんなことになったのか、原因をたどり、最終的に森(森林破壊)に行き着いたそうです。ケニヤにおいて、清流が濁流になるということは、すなわち飲み水が減る、というのっぴきならない状態を意味します。だから、木を植えることは、飲み水を確保する、ということでもあったわけです。

植林を始めた当初は、いろいろな木を試したそうです。

まずユーカリ。CO2吸収力が高いので、カーボン・オフセット植林としては人気の木だと思います。・・・おそろしく水を吸収し、土地が干上がってしまって失敗。問題外でした。

次に、マツ(Pineと言っていましたが、どの種類か聞き逃した)。実はKiller plantだったことが判明。これを植えたせいで、もともと生えていた植物、住んでいた生物が、根こそぎいなくなりました。残ったのはマツ・マツ・マツ・・・そしてマツ。絵に描いたような単一植物の森になってしまいました。そして、その代償は大きかったのです。

b0069365_13434938.jpg通常、熱帯にある森林(ジャングル)はこのようになってます。植物が「うっそうと」茂ってます。

ジャングルは普通「うっそうと」してます。じゃあ、「うっそうと」を、科学的・生態学的に説明せよ。と言われたら、なんと答えましょう。






b0069365_13593078.jpg美的センスに問題ありな図ですがご辛抱を・・・。熱帯雨林の特徴は二つ。
① 種の数が多い。
② 植物・生物が層をなしている。(高い木から地面すれすれの植物、はたまた地中でうごきまわる虫、細菌まで、レイヤーごとにいろいろな植物・生物が活動している。)
なぜそうなるのかはここでは省きますが、この二つの特徴が、ジャングルを「うっそうと」させているわけです。

さて、うっそうとしたジャングルの地上には、上からいろいろなものが落ちてきます。枯れ枝、枯れ葉、生物の死骸などなど。高層ビルの各階から1階に集められるゴミのようなものなので、かなりの量になります。(上の図ではうすい茶色で表記)マータイさんが仕事していた森では、この層が数センチになるのが普通だったそうです。

この層が、実は大きな働きをしていた・・・・。

ところで、コーヒーをフィルターでドリップする場合、豆が細かく挽かれているときは、お湯はゆっくり、じんわりと豆に染み渡っていきます。そして、下の穴からは、コーヒーがゆっくりと・・・・つーーっ、ぽたっ、ぽたっ、という感じで流れ落ちてきます。
枯れ枝、枯れ葉たちの層は、まさにこの細かく挽かれたコーヒー豆。雨が降ったときに、水分をたっぷり吸い込んで、時間をかけて下の地面にゆっくりゆっくりドリップしていたのです。土壌のすき間をゆっくりドリップできた水は、余計な粒子を含まずとてもきれいな状態になります。まさに濾過されたわけですね。これが地下水脈にたどりつき、湧き水や川という形で、人々の飲み水になっていたわけです。

b0069365_14194868.jpgところが、マツしか生えてないマツ林では、それがこんなふうになってしまいました。

雨が降っても、裸の地上はそれをコーヒー豆のようにゆっくりドリップすることができません。雨は降ってきたままの勢いで、土砂をまきこみながら地下水脈にたどりつきます。当然濁流。濁流からつながっている湧き水も川も、やぱり濁流。というわけで、Killer plantのマツだけが生えている森からは、きれいな飲み水は生まれてこなかったのです。

ちなみにユーカリもマツも、外国から持ってきた「外来種」でした。マータイさんたちは気がつきました。「一種類の外来種をひたすら植えるような植林は、もともとの熱帯雨林も、森本来が持っていた働きも壊してしまう。私たちがしたかったのは、ただ木を植えることじゃなかった。失われた森を、その働きを、取り戻すことだった。」・・・そして出した結論は、「木を植えるのではない、もともとここに生えていた植物を、もともとあったように植えて、生態系全体を作り直すことが大事なんだ。」

木を植えるのではない、生態系をつくるのだ-----。

これが、私が聞きたかった答えでした。カーボン・オフセットのための植林には、どうしてもこのユーカリ林、マツ林のイメージがあって、それにとても抵抗があったのです。

「木を植える」と「生態系をつくる」、似ているようで全く違います。そして、マータイさんたちの失敗でわかるように、「単一の木を植えただけ」の植林が犠牲にするものは大きいのです。そういう森は、寿命も短いです。

ただ数値で「CO2をXX%削減した」と言いたいがためだけのおざなりな植林が、今後増えないためにも、

「木を植えるのではない、生態系をつくるのだ。」

とてもとても大事なコンセプトです。
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by kinky25 | 2007-09-23 14:33 | カンキョウの話。

ワンガリ・マータイさん!- Born to Empower -

2004年ノーベル平和賞受賞者・ワンガリ・マータイ(Wangari Maathai)さんといえば、日本ではもったいない=Mottainaiを再発掘してくれた人としておなじみかと思います。サクラメントのような辺鄙なところに来てくれた!というので講演を聞きにいってまいりました。

b0069365_1359458.jpgいや~おっそろしく頭のいい女性です。そして強くてたくましく、笑顔を絶やさない。白い歯がつねにこぼれていました。ここまで来るのには、想像を絶するような困難がたくさんあったと思うのですが、微塵も感じさせない懐の深さというか、包容力というか・・。人を包みこむようななんとも泰然自若とした余裕。でっかい人だ~・・・・・。正座させられて叱られたいくらいです。

ものすごく頭がいいと思うんですが、難しい話は一切しませんでした。中学生でも全部理解できたと思います。でも、核心は外さず、メッセージはあふれ出るオーラのごとく聴衆にしみわたってきました。本当に頭のいい人って、難解なテーマを何の無理もなく「やさしい話」にできちゃうんだな~と感心。

Empower という言葉がありますが、彼女はまさにEmpowerできる人・・・人に力を与える力を持っている人 。あ~こんなところで毎日ぐだぐだやっている自分を反省。何かせにゃ。とりあえず明日から何かやろう・・・・木を植えよう。みんながそう思いながら家路についたことでしょう。ポジティブなオーラの出ている人って、同じ空気を共有できただけでテンション・モチベーションがあがります。会えてよかったわ~。

ところで、2005年だかに日本に来ているマータイさん。気に入ってくれたのか、日本でのエピソードを3つばかりしてくれました。Mottainaiの話もありました。ちょっとうれしかったです。

お話の中には、いくつか書き留めておきたいことがあったので、別記事にて。
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by kinky25 | 2007-09-22 14:15 | カンキョウの話。

温暖化景気?

5年前には想像もつかなかったと思います。

私がおります庁では、近年温暖化対策にたくさん予算がおりて、温暖化対策チームのポストがどんどん増え、お給料もうなぎのぼりなのだとか。

同じレベルの仕事をしている他の部署の職員と比べると、すっかり差がついてしまったらしい。びっくりです。官公庁って、待遇は法律で決まっていたりするので、ふつうはものすごく平等だし、もちろん個人で交渉することもできないので、こんなに差がつくのはめったにないことだと思われます。


そこで何が起こっているかと言いますと、Exodusです。

人がどんどんどんどん、そちらのポストに流出中。温暖化めざして、移動中。


不思議な現象だ・・・・温暖化バブル・・・・。


こんな日が来ようとは・・・・。
うーむ・・・。


フクザツな気持ち・・・。


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どう思う??んん~よくわからん。
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by kinky25 | 2007-09-21 13:55 | カンキョウの話。

子供の成長はあっという間・・・・

朝起きてみると、息子の○○が一晩でこんなにも成長していた。


b0069365_13561937.jpg


こんなにも・・・・。


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こんなにも・・・・。


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一生懸命撮ったが、普通のデジカメなのでこれ以上のズームができなかった・・・・クリアな映像が残せず、母は無念である・・・。(本当はものすごくしっかり太い一本だったのに~)

次のこの日ために、ズームレンズを買おう・・・。
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by kinky25 | 2007-09-20 14:07 | Life/レシピ&small boy!


筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。  ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)


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