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Framestore と Disney/Pixar

息子に映画を解禁したので、今年はアニメを3本見ました。

Wall*E / Disney/Pixar
マダカスカル2 / 不明 (調べる気もなし)
The tale of Despereaux / Framestore

3本目はアメリカでもつい最近封切られたばかりなので今後の展開は不明ですが、現時点で子供向け映画で今年一番のヒットはマダガスカル2。(日本では公開されている?)

ですが、私にとっては「ウォーリー」がぶっちぎりのトップでした。これは大人が見ても十分に楽しめる映画。登場人物はほぼロボット2人だけで、ということはほぼ無声映画。しかもこのロボット2人、顔には目しかなく(口もない)、その目だけですべての感情や表情を表現しているのです。つまり、映画全編を通して、ほぼこのロボットたちの4つの目だけで物語が語られていくというわけ。こんな不可能をどんな言葉よりも饒舌に表現してしまったPixar、すごい。ストーリーは単純ですが、欲望にまみれた人間が、地球を荒らし放題にして捨て、移り住んだ宇宙船の中でさらに醜く進化していた・・・・という、人間への(アメリカ人への?)皮肉や自戒をこめたテーマも扱っていて、見ごたえ十分。笑え、泣けました。

b0069365_14592427.jpgそしてFramestore。ヨーロッパの視覚効果専門の会社で、映画だけではなくCMやビデオゲームなどを数多く手がけているとのこと。ハリーポッターなどもそうらしいです。
The tale of Despereauxは、ネズミが主人公のお話。ヨーロッパのプロダクションらしく、お話の展開は非常にクラシックなものでしたが、映像は異常にきれいでした。アニメなはずなのに、ネズミの毛の一本一本、白目に血走った血管の一本一本まで、ものすごく細かく再現されてて、リアルを通り越してました。芸が細かいし、その観察力に脱帽。ダンボのように大きい耳のDespereauxがかわいい。

この2本に比べ、マダガスカルは全然感心しませんでした。軽薄。何も残るものがなく、なぜこの作品がウォーリーよりもヒットしたのかよくわかりません。動物もののアニメなんだけど、登場キャラたちは「ていうか~」という感じで、今の若者言葉みたいなのを話し、オチも安易で安っぽい。

子供向けアニメのいいところって、非日常というか、現実とは全然違う世界に連れて行ってくれるところだと思うのだが、マダガスカルは中途半端に現実社会の軽さをひきずっていて(隣の人の携帯の会話を聞かされてるような感じ)で、空想の世界に入り込めないし、想像力をかきたてないと思います。

というわけで、私のお勧めはウォーリーとThe tale of Despereauxでした。Pixarは横綱相撲という感じですが、Framestoneは他の作品を見てみたいという気にさせるプロダクションです。そして2歳半の息子は断然ウォーリー。笑うとこじゃないところでもずっとげらげら笑いころげていた上、未だに「ウォーリー」と口走っています。
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by kinky25 | 2008-12-26 14:56

アメリカの次世代エネルギー戦略

オバマ次期政権はすごい勢いで主要ポストの任命をしていますが、一両日中にも発表されるといわれているのが環境系のポスト。

連邦政府の環境庁長官は、我がカリフォルニア環境庁ChairmanであるMary Nicholsも候補者として噂されていましたが、どうやら彼女ではないほうの候補に落ち着く模様。

そして、エネルギー庁長官のダークホースとして、実はシュワ知事も噂されてました。こちらのポストは、以前このブログでも紹介したSteven Chu博士になる見込みだとのこと。

Steven Chu博士は、ノーベル賞受賞者であり、世界的に有名なLawrence Berkeley National Laboratoryのディレクター。そして、温暖化問題に非常に造詣が深く、温室効果ガス削減のテクノロジーを、グリーンビルディングからシロアリにいたるまで、いろいろな分野から研究し、応用に努めています。温暖化問題の権威が、エネルギー庁長官。

Steven Chu博士の起用は、「エネルギー問題はもはや環境問題である」というオバマ政権の宣言、とも取れます。

他の関係ポスト任命者も、みんな「温暖化対策のリーダー」たち。彼らを称して「Carbon Busters」と呼ぶ新聞もあるようです。

「Drill, baby, drill」(石油掘れ掘れ)に傾きかけていたアメリカのエネルギー戦略が、大きく変わろうとしていると思います。ぜひぜひ、成功してほしいです。そして、他の国にいい影響を与えてくれることを。
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by kinky25 | 2008-12-14 08:12 | カンキョウの話。

若者に何が起こっているのか。

気が付けばいつの間にか、若作りしてみたところで若者からは程遠い年齢になってしまった私が、今の職場でいつも感心することがあります。それは、

「優秀な若者が多い!」ということ。

どう見ても(確認はしてませんが)25歳~30歳ぐらいの若い世代(中には新卒もいます)が、大人と堂々と渡り合ったり、リーダーシップを発揮したり、非常に成熟した仕事をしているのです。スマートなだけではありません。浮わついたり感情的に幼稚なことも全くないし、実にきちんとした言葉を話す。自分の若いころと比べるとため息が出ます。そして、それを受ける大人たちのほうも、「若いから」という色眼鏡ではいっさい見ません。すごく対等です。優秀な若者がつぶされることなく、どんどん成長していける国、そういう気がします。

そんなことを考えていたら、「ギリシャの若者の暴動」のニュースを目にしました。ギリシャでは、若年層の失業率が20%(!)にもなり、同じようにイタリアなど他のヨーロッパでも、学歴はあっても職がなく、貧乏」という状態が慢性化し、若者の不満がつのっている、という話。日本も例外じゃないような気がします。

ヨーロッパと日本に共通している気がするのは、ある程度経済が成熟して、産業がどんどん海外に移転し、本国が空洞化してしまう、という現象。空洞化するついでに、雇用も空洞化してしまう、という現状がどうしてもあると思います。

アメリカがそうなってないのは、金融や人材が世界から集中しているからかもしれません。とにかく、アメリカの優秀な若者は本当に優秀です。(そして私の観察では、優秀さ率が高いアジア系は、インド系と台湾系!) 彼らを見ていると、この国はまだまだ安泰だ、という気がしてしまうのです。そして、この優秀さは、世界中の優秀な頭脳を、さらにアメリカに引き寄せ続けるのじゃないでしょうか。

世界の資本を集め続けたアメリカのやり方は、大きな代償を伴って破綻したから、これまでのアメリカのやり方は間違っていたということになるけれど、でも、この国が着々と培ってきた人材は破綻しない、という気がしてなりません。

片や、道を閉ざされて暴動に走るしかない若者、正規雇用にありつけず、力を試す場も与えられない若者であふれ返るその他「先進国」。

うーん、これは。

日本のノーベル賞受賞者の多くがアメリカに拠点を移してしまっていることなども、やっぱり偶然じゃないのかもしれません。

何とかしないといけないのでは。
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by kinky25 | 2008-12-13 11:59 | アメリカ/カリフォルニア

経済危機に景気のいい話。

カリフォルニアの経済危機もかなり深刻。あっちでもこっちでも閉店、倒産。州職員レベルでは、Furloughといって、毎月1日仕事に来なくてよし(そのかわり給与カット)という制度が来年から始まるかもしれないという有様。ビッグ3はついに会社専用ジェットを売るようですし(ていうか金の無心するのにジェット機で乗りつける時点で終わってる)、まあどっちを見ても景気のいい話はありません。

そんな中、「引き合いが多くて調達が間に合わず、生産が追いつかない。」

という業界があります。
b0069365_1571931.jpg

太陽光発電。

太陽光発電は、ドイツなどヨーロッパでは手厚い補助金の助けもあって右肩あがりの成長。アメリカでも、CSR(Corporate social responsibility)の一環として、温暖化対策として企業が自主的にPVパネルを設置するケースが目立って増えている上、カリフォルニアは私もかかわっているAB 32(Global Warming Solutions Act)の効果もあって、業界には追い風がふきまくっている模様なのです。RPS (Renewable Portfolio Standard)といって、州が「電力のXX%は再生可能エネルギーから調達するべし」と規則を決めるケースもここ数年でぐっと増えましたし、連邦レベルでの補助金制度の延長や、オバマ政権への期待などの好材料もあります。

ところで、「日本は太陽電池で世界一」

知ってました?シャープが長いこと一位の座を独占しており、三洋電機や京セラも常に上位。しかし、2007年にシャープはついに一位の座をドイツの会社に明け渡し・・・・。ブームに乗った他国の企業にぐいぐいと押されはじめているのです。波に乗っている他国の会社の勢いが、残念ながら日本の会社にはないようです・・・・。

テクノロジーのことはわかりませんが、あえて言い切りましょう。

企業は悪くない。

政治と行政が悪いです。

太陽発電のようなビジネスモデルは、企業努力だけでは成り立ちません。「この国のエネルギー政策は、20年後、50年後こうなっていく」という壮大なビジョンと戦略、そしてそれに見合った投資が絶対に必要です。ビジョンがなければ、「温暖化ガスを出そうが、危険が大きかろうが、知らん。石炭でも原子力でもいいじゃん、安上がりなんだから。」という短期的な理由で市場は判断します。その方向を変えられるのは、ビジョンのしっかりした政策だけなのです。

「ダイエットして、XX年までにXXキロやせる。」というのと似てます。人間は元来安きに流れるもの。ダイエットという目標を掲げなければ、「とりあえず食べとこう。太ろうが、健康に悪かろうが、知らん。食べたいんだから食べる」という結果になっても不思議じゃないです。ダイエットという目標が、人の行動や考え方を変えるのです。(別にダイエットを賞賛してるわけじゃないです。ただの例)

残念ながら日本にはそういうビジョンあるエネルギー政策が皆無のようです。(そんな無理なダイエット、できるわけない・・・。と言い訳してるだけみたい)

企業が努力して世界的競争力のある技術を開発してきたのに、政策がともなわないという理由でこんなに大きな世界的なチャンスをみすみす逃すのだとしたら、もったいなすぎて悲しくなります。

「温暖化対策」は、省エネ、節エネ、再生可能エネルギーなどの技術を持った業界にはビジネスチャンスなのです。その点が日本では全然強調されてない気がして気になります。日本の政府には、「できないできない」というばかりでなく、日本の技術を世界に売り込むチャンスとして前向きな取り組みをしてほしいのです。



写真は、New Jerseyにある資生堂。
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by kinky25 | 2008-12-05 14:58 | カンキョウの話。


筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。  ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)


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