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ブブセラ問題!

ワールドカップの盛り上がり具合はいかがでしょうか。驚いたことに、アメリカでもWCは結構浸透してきています。子供たちはみんなサッカーやってるし、あと10年もしたらWCもアメリカの独壇場みたいになるんでしょうかね。サッカーだけは永遠にそうでないことを、なぜか願ってしまいます。

ところで、あの「ブブセラ」というやつは、アメリカでもかなり話題になっていて、ある番組ではスタジオで実際にあれを耳元でふいて、どれぐらい不愉快かを実験してました。少なくとも私にとっては相当に不愉快な音。気になって試合に集中できないです。

「キレる」という感覚が、元来はあまりぴんとくる方ではなかった私ですが、あの音を聞くとキレそうになります。ほんとに頭の中の神経がぶちっと切れて、思考が分断されるような感じ。そして、WCの開始日あたりが、どうやらたまたまビタミン不足と重なったみたいで、ブブセラ以外にもほんとにちょっとしたことでキレて暴れたくなる衝動に悩まされてました。
子供たちがキレることと食生活には関係があるのではないか、というような調査・報告がありますが、ここまで自分の体で反応がでてしまうと、どうもやはり真実のような気がしてきました。ビタミンを摂ってないと、暴力的な衝動を抑える何らかの物質が形成されない、とか、そういう直接的な因果関係があるような気がします。年をとると怒りっぽくなったりこらえ性がなくなるのも、量を食べられなくなるのと、体が栄養を摂取する効率が落ちてしまうからなんじゃないかな~という気もします。

なのであわててビタミンを補給したら、ブブセラも気にならなく・・・・。と思ったら、テレビ局も即対応したみたいで、最近の試合では音声が調節してあるらしく、ブブセラの騒音自体がずいぶん低レベルになってました。

ブブセラ問題!_b0069365_1514924.jpgWCは、現在のところ、ブラジルやスペインといった優勝候補が軒並み苦戦していますが、チームが機能してなくても個人技で点を取って勝ってしまうブラジル(あのマイコンのシュートは何なんでしょう。すごすぎです)と、チームが機能しないと勝てないスペイン(攻撃がイニエスタ頼みになってたのにその本人が負傷退場とは痛すぎ。やっぱりセスクの不在が大きいんじゃ!)は、同じ苦戦でもチームカラーが出ていて興味深かったです。Euro2008の美しいサッカーをまた見せてほしいスペインでした。

あ、もちろん日本の価値ある1勝も久々に明るい話題だったのでは。地味でもこつこつがんばって、偉かったと思います。

まあでも最終的には、「メッシの大会」になるんでしょうね!やっぱりあれだけ「ボールを持つだけでわくわくさせてくれる」選手はなかなかいないと思われます。
# by kinky25 | 2010-06-17 14:54

テスラとトヨタの融合

前回の記事の写真に使った、カリフォルニアのテスラ・モータース

シリコンバレーに本社を置く気鋭のベンチャーで、目玉が飛び出るほどお高いスポーツ&ハイエンド電気自動車(EV)を作っています。お高いクルマなので、めったに街では見ませんが、一度だけイタリアのスポーツカーみたいに目を引くセクシーなのが実際に走ってるのを、サクラメントの街中で見たことがあります。

このテスラ、デザインもかっこいいのですが、実際はびっくりするような天才的な技術をもったエンジニアが設計しているそうで(私はメカのことは全くわかりません)、EV界でもひときわ異彩を放つスター的存在。

テスラとトヨタの融合_b0069365_146150.jpgさてこの新星テスラと、世界のトヨタが提携。(ちょっと古いニュースですが)

・・・と言いたいところなのですが、トヨタは今回の一連のリコール関連で、北米でも大きく評判を落としました。回収された2009年型プリウスはいまだに街にはもどってきてないし、その神通力にもずいぶんみそがついた感じです。

それに加えて、カリフォルニアではNUMMI問題をかかえていたトヨタ。

NUMMIとは、カリフォルニア州Fremontにある自動車工場で、トヨタとGMの合弁企業という形でカローラなんかを生産していたと思います。州内に残る唯一の自動車工場であり、4000人もの従業員を抱えるNUMMIは、トヨタが北米でまじめに「地元の雇用をサポートする」コミットメントの証として、ある意味採算二の次で運営されていたと思うのですが、GMがあんなことになってさっさとNUMMIから手を引いてしまい、トヨタはぽつねんとNUMMIに取り残されてしまったという経緯があります。

閉めてしまえば4000人の雇用と州への経済効果を奪うことになる。かといって、老朽化が進む工場を、この運営費の高いカリフォルニアで続けるだけのメリットは、あまりない。これに加え経済の後退とトヨタスキャンダルということで、結局トヨタも批判を承知でNUMMIを閉める、という決断をいったんしました。

それがここにきて、テスラと提携(というか資金提供)し、NUMMIで電気自動車を生産するという構想をぶちあげたのです。ハイブリッドがそろそろ頭打ちなだけに、次世代のクリーンカーで先鞭をつけるためにテスラを引き込もうと言う事かも知れません。これだけリコール問題でダメージを受けたトヨタとしては、戦略的に次世代に向けて新しく舵を切らないことには、にっちもさっちもいかない、という危機感はあるはずです。テスラにしてみればスポンサーがつくことに異論はないはずです。

外から日本を見ていると、もはや日本にはトヨタぐらいしか世界で覇権を争える資産がないんじゃないかという気もするぐらいなので、トヨタにはなんとかふんばってほしいと思います。今回の提携は、長い目で見守ってみたいものです。


写真:提携の記者会見。NUMMIはカリフォルニアにとってはおおごとである上、本人が「グリーン」大好きなので、もちろんシュワ知事も同席。
# by kinky25 | 2010-06-12 05:51

がんばれ日本のものづくり

久々に明るいニュースを見つけました。

京大ベンチャー企業が電気自動車生産へ

このニュースは2重3重に明るいです。

がんばれ日本のものづくり_b0069365_14101996.jpgまずは、京大ベンチャー企業が、というところ。
正直なところ、アメリカで少しアカデミアの世界をかじってみて、「あ~かなわない・・・」と思わせられるのが、博士号取得者たちの営業力、コミュニケーション力の高さ。飛びぬけて頭がいいだけでなく、それをどこにどうやって売りこむか、どっからお金をもぎとってくるか、そういういわゆる「アントルプレナーシップ」に長けた人がほんとに多い。なので、アカデミアの世界に残らずに、自ら起業するような人も多く、経済を先端のニッチからぐいぐいけん引しているという気がします。停滞する日本の経済界と教育界に、ぜひ風穴を開けていただきたいです。

生産拠点が日本、というところもいいですね。

電気自動車は「パソコンのようだ」と言った人もいましたが、これは言い得て妙で、「筐体はこれ、エンジンはこれ」なんて感じで、用途に合わせてそれに見合った性能を乗せたパーツを使って組み立てていくようなイメージで差別化を図ることができるらしいのです(メカにはうといです。認識が間違ってたらすみません)。まさに「インテル入ってる」状態で、いい性能のパーツたちをうまく編集して強力なパッケージにすることで製品の付加価値を高めていく、そんな感じを想像してます。

・・・・日本のものづくりが得意とする分野のような気もします。

多分サイズも小さいし、従来のガソリン車よりはずっと小規模で、専門特化したロット生産ができるんじゃないでしょうか。そしたら余計に国内に生産拠点があるメリットがありますよね。この記事にも「ご当地EV」というくだりがありましたが、まさにそういう感じで、地域にあわせて細分化して発達する可能性を、EVは秘めているのかもしれません。

最初は大変でしょうが、軌道に乗るようにいろんな支援が必要なんじゃないかな?


写真:カリフォルニアの電気自動車(EV)といえば、テスラ・モータース。昔あった「スーパーカー」の世界のEV版。お値段もスーパーに高いが、テクノロジーもスーパーだそうです。記事には全然関係ありませんでした・・・。
# by kinky25 | 2010-03-29 14:06 | カンキョウの話。

ついにその時が。

タモリさんじゃないけど、あのエネルギーを無駄に消費しない方法が、絶対あるはずだ、と思っていました。

サポーターの躍動を電力に ヴィッセル神戸ホームに床発電を導入

「サッカーの応援で特徴的なジャンプの振動により発電を行う、サッカー観戦ならではの試み」としている。発電量はスタジアム内のパネルでも表示する。

ということだそうです。メッセのホールのような、大規模なスタンディングのコンサート会場にもつけてほしいです。1万人単位の一斉のジャンプは、絶対にかなりのエネルギー量になるはずだと思うのです。

あとは、新宿駅や池袋駅など、毎日数10万人が踏む駅の床(改札とか)もいいんじゃないでしょうか。(これはもう始まってるんでしたか)他にも、スポーツジムや、他の練習で無駄に消費されるカロリーも、ぜひ電気に変えていきたいものです。

今後につなげるために、このプロジェクトはぜひぜひ成功してほしい。

サポーターが盛り上がらないような試合をしたら、発電量でしっかりばれてしまうことになった神戸は、がんばらないといけませんね。がんばってください。
# by kinky25 | 2010-03-04 14:43 | カンキョウの話。

金メダル・高橋大輔の母。

スポーツはすごくお金がかかる世界になってしまったのでしょうね。

一流になろうと思ったら、親がかりが当たり前。子供が自分の意思でどうこうできる次元では、もはやないみたいです。もちろん、スポーツだけじゃなくて、最近は社会人になっても親がかりで、就職も退職も、クレーム担当も親、というのも珍しくないと聞きます。

モンスターペアレンツなんて言葉もでできたぐらいですし。

そんな中で、今回のオリンピックでは「トリノにもバンクーバーにも行かなかった、メダリスト・高橋大輔の母」の記事に一番感動しました。まあそうはいっても、オリンピック自体こちらの放送はアメリカの選手ばかりなのでろくに見てないから「一番」なんて偉そうなことは言えないのですが。


とにかく、韓国では人生をすべて娘にささげたキムヨナの母はもちろん、メダルラッシュのスピードスケートなんて、5-6歳から大人と同じぐらいの練習をさせるんだそうですね。親がとことん子供の人生に介入して、お金をつぎこむだけでなく生活の優先順位まで全部決めて管理する、という世界に、何か恐ろしさを感じます。

スポーツは極端な例だけど、世の中のあちこちで、子供の私物化はどんどん進行しているような気がします。自分の夢をかなえるために、自分の虚栄心を満たすために、自分があとあと楽をするために、子供で金儲けをするために。ひどい場合は、罪悪感もなく子供の性を売り飛ばす親までいるとか。


そんなご時世に、強烈にお金のかかるスケートというスポーツをさせるにあたって、子供の競技生活に全てを捧げる「スケートママ」になることなく、つまり、子供の人生に介入するという選択を敢えてせず、子供を自分の足で歩かせている高橋選手のお母さんの話がとても新鮮でした。オリンピックにも行かない、というその淡々とした平常心もすごい。こういう事態にも、全く舞い上がってない感じがします。
よくは知りませんが、彼は元来プレッシャーに弱く、なかなか結果を出せない選手だったそうです。そういう紆余曲折も、一人の若者として、親にガードされることなく、すべてを自分で受け止めてきたことの結果だったのかな~と勝手に想像しています。でも、そういう時代を経たからこそ、今にたどりついたのかもしれません。自分でして、自分で尻を拭いた失敗なら、全部糧になったはずですし。40近くもなって親がかりで離婚した某大(根)女優みたいに、いい大人になっても自分で自分の尻ぬぐいもできないばかりでなく、それを恥ずかしいとも思わない人もいるわけですから。


いい意味で子供を突き放せる親になりたいものです。
# by kinky25 | 2010-02-28 17:21


筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。  ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)


by kinky25

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