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経済危機に景気のいい話。

カリフォルニアの経済危機もかなり深刻。あっちでもこっちでも閉店、倒産。州職員レベルでは、Furloughといって、毎月1日仕事に来なくてよし(そのかわり給与カット)という制度が来年から始まるかもしれないという有様。ビッグ3はついに会社専用ジェットを売るようですし(ていうか金の無心するのにジェット機で乗りつける時点で終わってる)、まあどっちを見ても景気のいい話はありません。

そんな中、「引き合いが多くて調達が間に合わず、生産が追いつかない。」

という業界があります。
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太陽光発電。

太陽光発電は、ドイツなどヨーロッパでは手厚い補助金の助けもあって右肩あがりの成長。アメリカでも、CSR(Corporate social responsibility)の一環として、温暖化対策として企業が自主的にPVパネルを設置するケースが目立って増えている上、カリフォルニアは私もかかわっているAB 32(Global Warming Solutions Act)の効果もあって、業界には追い風がふきまくっている模様なのです。RPS (Renewable Portfolio Standard)といって、州が「電力のXX%は再生可能エネルギーから調達するべし」と規則を決めるケースもここ数年でぐっと増えましたし、連邦レベルでの補助金制度の延長や、オバマ政権への期待などの好材料もあります。

ところで、「日本は太陽電池で世界一」

知ってました?シャープが長いこと一位の座を独占しており、三洋電機や京セラも常に上位。しかし、2007年にシャープはついに一位の座をドイツの会社に明け渡し・・・・。ブームに乗った他国の企業にぐいぐいと押されはじめているのです。波に乗っている他国の会社の勢いが、残念ながら日本の会社にはないようです・・・・。

テクノロジーのことはわかりませんが、あえて言い切りましょう。

企業は悪くない。

政治と行政が悪いです。

太陽発電のようなビジネスモデルは、企業努力だけでは成り立ちません。「この国のエネルギー政策は、20年後、50年後こうなっていく」という壮大なビジョンと戦略、そしてそれに見合った投資が絶対に必要です。ビジョンがなければ、「温暖化ガスを出そうが、危険が大きかろうが、知らん。石炭でも原子力でもいいじゃん、安上がりなんだから。」という短期的な理由で市場は判断します。その方向を変えられるのは、ビジョンのしっかりした政策だけなのです。

「ダイエットして、XX年までにXXキロやせる。」というのと似てます。人間は元来安きに流れるもの。ダイエットという目標を掲げなければ、「とりあえず食べとこう。太ろうが、健康に悪かろうが、知らん。食べたいんだから食べる」という結果になっても不思議じゃないです。ダイエットという目標が、人の行動や考え方を変えるのです。(別にダイエットを賞賛してるわけじゃないです。ただの例)

残念ながら日本にはそういうビジョンあるエネルギー政策が皆無のようです。(そんな無理なダイエット、できるわけない・・・。と言い訳してるだけみたい)

企業が努力して世界的競争力のある技術を開発してきたのに、政策がともなわないという理由でこんなに大きな世界的なチャンスをみすみす逃すのだとしたら、もったいなすぎて悲しくなります。

「温暖化対策」は、省エネ、節エネ、再生可能エネルギーなどの技術を持った業界にはビジネスチャンスなのです。その点が日本では全然強調されてない気がして気になります。日本の政府には、「できないできない」というばかりでなく、日本の技術を世界に売り込むチャンスとして前向きな取り組みをしてほしいのです。



写真は、New Jerseyにある資生堂。
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by kinky25 | 2008-12-05 14:58 | カンキョウの話。

石炭カムバック?

息子が「機関車トーマス」の大ファン。リンゴ・スターがナレーションをしているという意外な発見(実はけっこう有名な話だそう)もあったりしながら、石炭を燃やして走る蒸気機関車たちの物語を一緒に楽しんでおります。

・・・・石炭を燃やして走るのは、古い物語の中だけにして欲しいと思うのですが・・・・

b0069365_13575044.jpg石油高騰のあおりをうけて、最近石炭がまた注目を集めているのです。石炭といえば、燃やした時のCO2排出量は、石油よりもずっと多いという「クリーンじゃない」エネルギー。最近はClean coal テクノロジーなんて言って、石炭からのCO2排出量を減らす技術もありますが、それでもアメリカで排出されるCO2量は、ほかの燃料に比べて石炭が圧倒的に多いです。石炭復活はCO2削減の動きに大きく逆行するのですが、背に腹は変えられない、ということなのでしょうか。

石炭というと中国を思い浮かべるかもしれませんが、実はアメリカも一大石炭産地。発電にも、実はばんばん石炭を燃やしています。

さらに、石油は近い将来枯渇すると予測されますが、石炭はなんとまだ200年以上埋蔵量がある上、ロシア、アメリカ、中国など、自立していてインフラのある国にたくさんねむっているため、採掘にも問題はなさそうです・・・・。

石油の値段が高騰して、化石燃料からの脱却を図る転機になるかと思いきや、石炭に逆戻りしてしまっては、ますます状況は悪化するでしょう。

石炭の行方は、温暖化の将来を左右しそうです。
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by kinky25 | 2008-07-08 13:53 | カンキョウの話。

Peak oil、危ない中国野菜、そしてブラジル経済。

最近Peak oilという言葉を時々目にするようになりました。

b0069365_153323.jpgご存知の通り石油は枯渇資源。使い続ければ、いつかはなくなります。Peak oilとは、地球全体での石油の生産量がピークに達し、そこからは下降の一途をたどり始めること。Wikipediaによれば、楽観的な予測で2020年~30年ごろ、悲観的な予測ではもうすでにピークを過ぎた
とのこと。左の図で見ると、OPECの石油生産量は、2004年後半ぐらいから頭打ちなんですね。

言葉自体は1960年以前からあって新しいコンセプトではないようなのですが、温暖化対策(GHG削減)と最近の石油の値段の高騰の影響なのか、ここにきてちょくちょく見かけるようになった言葉です。

温暖化対策では、よく Low carbon society(低炭素社会)への道、なんてことを言ったりします。いかに石油・石炭から脱却するか、ということなんですが、ぶっちゃけ今ひとつ他人事じゃないでしょうか。それに引き換え、ガソリンの値段の高騰は、全ての人のお財布を直撃しています。

実際問題、現在の石油高騰は、Peak oilが始まっているということの裏づけなのでしょうか?私にはわかりません。ただ、もしまだであれば、そんなに遠くない将来にPeak oilが来るわけです。

食糧はどうでしょう?Peak foodなんて言葉はないし、天然もの以外は食糧は枯渇資源ではありません。でも、世界の人口が増え、特にBRIC(ブラジル、ロシア、インド、中国)の経済が大きくなり、彼らの生活水準が上がれば、世界平均で一人あたりの食い扶持は確実に減ります。それに気候変動による凶作が加われば、特に日本ではもうPeak foodを過ぎた、ともいえると思います。

中国からの食べ物が安全ではないので、輸入をやめる。止めたはいいけど、その分をどこからの食糧で補うのか?・・・・日本が直面している大きな問題だと思います。

さてその一方、ブラジル経済は、いずれ日本を抜くだろう、という予測が出てくるようになりました。

Peak oilやPeak food、まとめてPeak resources(資源)とでも言いましょうか。金属資源の値段も高騰してますしね。同じ原理です。金属資源も、BRICなどからの需要増に生産量が追いつけなくなっているのです。マンホールのフタまで盗まれる時代です。

Peak resourcesの時代に入ったら、国内に資源がある国の勝ちです、多分。一人あたり入手できる資源の絶対量が減るんですから、今までみたいに余った分を自由に貿易で売ったり買ったりするというよりも、争奪戦の時代に入るわけです。手元に資源のない国は圧倒的に不利です。

手元に資源がほとんどなく、原料を輸入して、それを加工し、付加価値をつけて世界に売ることで立国してきた日本は、Peak resourcesに入ったらジリ貧ですよね。原料が輸入できなくなってくるんですから。ブラジルに抜かれる、という予測も、あながち間違ってはいないと思います。ブラジルは資源大国ですし。

じゃあどうするのでしょうか。長くなったので続きます。
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by kinky25 | 2008-04-08 14:58 | カンキョウの話。

ブリティッシュ・コロンビアはカナダ版カリフォルニア?

「欧米では」「北米では」という表現を耳にするたびに、どうももぞもぞします。欧と米は全然違うし、アメリカとカナダも違う。一からげにする意味がわかりません。特に環境の分野においては、どんなくくり方もそぐわないほどそれぞれ独自の路線を歩んでいます。

非常に大雑把なまとめ方をすると、環境の取り組みで一番進んでいるのがヨーロッパ。一番遅れているのがアメリカで、カナダは間に入るのではないでしょうか。・・・・まあこれも乱暴な話で、実際はヨーロッパは国によって温度差が違うし、アメリカやカナダは州単位で政策も違うと思います。

b0069365_13371186.jpgさて、一般には取り組みが遅れているアメリカの中では先鋭と言われるのがカリフォルニア州ならば、カナダでは何かというとブリティッシュ・コロンビア(BC)州の取り組みが先例として挙げられます。そのBCが、なんと世界初!Carbon consumption tax(炭素消費税)の導入を試みているとのこと。


(ちなみにBCはシアトルのあるワシントン州のお隣。ワシントン州はアメリカの中ではかなりグリーン度が高いですが似た文化なのでしょうか?カナダには行ったことがなく、疎い私です)


導入されればこのようになるらしいです。

① 税金は、石油、石炭、ガス、プロパンなどほぼ全ての化石燃料にかけられます。
② いきなりの負担増!という状況を防ぐため、課税は段階的に行われ、ガソリンの例でいうと、1リットルあたり2.41セントから始まって、2012年には7.24セントまで上げられる見通し。
③ 低所得者には、負担を軽減するために、大人一人$100、子供$30の還付金が。
④ 集められた税金は、所得税の減税などのかたちでまた納税者に還元される、revenue-neutralという仕組みだそうです。

④のように納税者に還付しないで、新しい形の雇用をつくるのに使えばいいのにな(結果的に賃金ーという形で還元するのだし)と思いますが、それを別にしても画期的な試みだと思います。エネルギーの値段が高くなれば、それに変わる何かを、人は絶対に見つけ出すはずです。「必要は発明の母」で、これまでも人は状況に応じていろいろな工夫をし、その場をしのいできたのですから。

この法案は、まだ議会を通過していないようですので、今後が注目です。
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by kinky25 | 2008-03-07 13:25 | カンキョウの話。

シロアリが地球を救う?

Lawrence Berkeley National Laboratoryという、世界的に有名な研究所があります。ノーベル賞受賞者を何人も輩出している科学とエンジニアリングの研究所。この研究所のディレクターでありノーベル賞受賞者である、Steven Chu博士の講演を聞きました。(こういう人の講演がタダで職場で(仕事中に)聞けるのが、今の仕事のいいところ)

彼は物理とMolecular and Cellular Biologyの専門ですが、地球温暖化に造詣が深く、件のラボで、温暖化を防止するためのテクノロジーの研究を推進しています。代替エネルギーや、エネルギー使用の効率化、そして生物を使った新しいテクノロジーが主な取り組みのようです。おもしろかったのが、シロアリの話。

b0069365_1501514.jpgシロアリの腸内には、共生生物というものがおり、これが糖質加水分解酵素というのを分泌すると、セルロースが分解されて糖になるそうです。シロアリの小さな体の中にあるこの共生生物の酵素の力、なかなか破壊的なもので、これを使えば、廃材などに含まれるセルロースを活用して、バイオ燃料を作れる可能性があるとのお話でした。

・・・・とここまで聞いて、急に実家のシロアリ被害を思い出しました。実家は古い木造で、庭にも古い木があるので、時々シロアリの餌食になって業者を呼んでました。あ~思い出しただけでもちょっとぞっとします。シロアリって、どうにも気持ちが悪いんです。特に、叩くと(ごめんなさい。群生したのが家の中に入ってきた日には、そうしないと追いつきません)甘ったるいような苦いような、いや~な臭いがして・・・・。

ふむ。するってーと、あの甘ったるい臭いは、分解された糖だったのか?しかも、シロアリって、あっという間に材木を食い破り、家を傾かせたりしてしまいます。シロアリ被害で切り倒さないといけなくなった木は、中が空洞でした。大きな木だったけどな。・・・・・なるほど、彼らなら速やかに廃材を食い破るに違いない。そしてそこからバイオ燃料のエタノールができるかも、というのは、理にかなっている気がする。

私にとってシロアリとは、見るのもいやな存在でした。でも、あの臭いとか被害の様子を違った目で観察していたら、こういう新しい可能性に気がつけたかも知れないわけですね。自然界の現象を注意深く観察したり、「なんでこうなるんだろう?」と興味を持って掘り下げることってやっぱり大事だと思いました。

なにしろ、自然は何万年も品質改善を行ってきているわけなので、人間が数百年かかって編み出したものよりもよほど洗練された精緻な性能を持っていることが多いのです。

ただこの技術、最後にシロアリから糖を取り出すところのことが気になります。叩きつぶす・・・のでしょうかね・・・・?う~ん。

写真は、近くの公園に出没するワイルド・ターキー。見えるかな?
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by kinky25 | 2008-02-28 23:36 | カンキョウの話。

すればいいのか、リサイクル?

昨日の記事で、紙のリサイクルの質問がありましたので、ちょっとリサイクルの話を。昨日、ベイエリアでレジ袋が廃止になった事を書きましたが、州レベルでは、「レジ袋リサイクル法」ができてます。小売店は、使用済みレジ袋を回収する箱を店頭に設置して、集めたレジ袋をリサイクルに回すこと、という決まりです。

さて。

レジ袋って、そもそも安普請なことが売りなわけですよね。質はそんなによくなくたって、とにかく店から家まで無事に荷物が運べればいいわけで、その制限の中でお店はみんななるべく安いコストでレジ袋を調達する努力をしているのではないかと思われます、基本的には。

そんな安手のレジ袋。そのレジ袋をリサイクルすると、何ができるでしょう?何かステキなものができるんでしょうか? 

「リサイクルしよう!」というときのリサイクルって、あたかも錬金術かのような響きがありますよね。チープで質の悪い製品を大量につくったとしても、それを「リサイクル」しさえすれば、環境にやさしい活動になる、と。

でも、錬金術じゃないんです、リサイクルは。

質の悪いもの、汚れたもの、いろいろな種類が混ざったもの、そういうものからは、やっぱりその程度のものしかできない。レジ袋のリサイクルから、コンピュータの筐体になるような立派なプラスチックはできないだろうし、タッパーウエアぐらいのプラにもならないと思われます。さらに言えば、使用済みは汚れたり劣化したり、いろいろな悪条件が重なるわけなので、「またレジ袋に」もなれない可能性が高いです。レジ袋以下の質のもので、何ができるのか、ちょっと考え込んでしまいませんか?それ、我々の生活に役立つものでしょうかね?

じゃあ、紙はどうでしょうか?紙は、他の製品に比べたら、分別の回収もしやすいし、まざっているものもインクぐらいです。なので、リサイクルしやすいといわれています。それでも、いざリサイクルとなると、こんな結果になる、と日本製紙は言っています。

b0069365_152323.jpg古紙を原料に配合して再生紙をつくってきた日本製紙ですが、試行錯誤の結果、「古紙を混ぜすぎると、かえって環境負荷が高くなる」と判断して、古紙100%紙を廃止しました。(図は、バージンパルプ100%と古紙100%を原料とした場合の、CO2排出量。緑色が製造段階での排出です。古紙が圧倒的に高いという結果が出ています。)CO2排出量以外にも、歩留まりが低下するという問題が日本製紙をこういう決断に踏み切らせたそうです。

なぜ?単純な話。汚れたものからきれいなものをつくるのは、難しい、ということ。汚れや劣化のある材料で作るから、歩留まりが悪くなる。原料をきれいにするのにエネルギーもたくさん使うし、化学物質も使う(インクの除去とか)。それを全部ひっくるめて、バージンマテリアルから作るよりも効率的にするのは、どう考えても難しいことだと思われます。

さらに、紙の再利用の限度は、4,5回だそうです。だから、リサイクルといったって永遠に続けられるわけじゃない。

結局、そもそもの生産をへらすことに勝るものはないわけです。うーむ。

またオランダの話になっちゃいますけど、オランダの再生コピー紙は、白くなくて質も悪かったなあ。大昔、「わら半紙」っていうのがあったけど、ちょっとあれに近い感じでした。歩留まりが悪い、といいますが、不良品の質を見てみたい気がします。モノによっては、真っ白できれいじゃなくたって十分用が足りるものもあるだろうし、和紙のように、それがいい味になる、というような加工ができないものでしょうかね。そうやって、質が低下した再生品も製品として使えるようなビジネスモデルでもないと、リサイクルはむしろエネルギーも化学物質も水もたくさん使わないといけない、環境負荷の高いプロセス、ということになってしまう恐れがあるのです。
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by kinky25 | 2008-01-14 14:57 | カンキョウの話。

燃料電池・水素スタンド - hydrogen refueling station

昨日、元旦で休日だったのをいいことに、前から気になっていたこの施設の周りをちょっとだけうろうろしてみました。場所はS Street、59thと65thの間。I-50からよく見えるのです。

b0069365_13441549.jpgBP(↓注)という文字が見えます。

ソーラーパネルのようなものも見えます。

ガソリンスタンド風でもあるんです。

立ち入りは禁止のようです。

となりにSMUD(サクラメントのローカル電力供給会社)があります。


答えは、Fuel cell(水素燃料電池)で走る自動車のための、給水素ステーション、ただしできあがってるのかどうかは不明。

b0069365_13465750.jpgソーラーパネルが見えたので、太陽発電の何かなのかと思っていたら、まず太陽発電で電力を起こして、その電力で水を水素と酸素に分解して、分解された水素を電池につめ、その燃料電池で車を走らせる、と。

やや、ややこしいお話。

フォードとダイムラー・クライスラーが燃料電池で走る車(プロトタイプ)を担当し、BPが給水素ステーションのデザインと建設を担当するようです。

実験的なプロジェクトなので、一般にはオープンではなく、州の公用車などで実験するらしい。そういえば、職場の真向かいの駐車場に、公用車の燃料電池車が止まっているけどあれらを給水素してるのかな。

さて、水素電池は前にも書いたことがあります。水(H2O)を酸素(O)と水素(H)に分解してエネルギーを得るとのことなのですが、このOとHをひっぺがす作業にけっこうエネルギーが要るらしく、今の技術では採算が合わないそうです。日本政府の公用車として納車された燃料電池車も、目ん玉飛び出るような額でしたね。何千万だか億だか。

技術的なことは、勉強する努力はしておりますが専門ではございません。その私の意見なのでちょっとアヤしいですが、私は数ある代替エネルギー(風力、燃料電池、バイオエタノール・・・)では太陽発電応援派です。この場所も、ソーラーパネルがあったので、太陽発電かと思ったわけなのです。そしたら、まず太陽で発電して、その電気を使って燃料電池を・・・・・。

だったら太陽発電のエネルギーをそのまま使えばいいじゃん、まどろっこしいなあ、もう!

と思ったのは私だけでしょうか。(ほんとはそんな単純な話でもないのですが、心情的に。)

まあ、水素エネルギー技術は、今とてもはやっているので、いろんな国で盛んに研究されていて、お金も投資されています。みんなこの開発競争に乗り遅れまい、と必死なのでしょうかね。今はまだまだ採算がとれなくても、この開発競争の果てには水素ハイウェー時代がやってくるんでしょうか。

片やソーラー。古い話で恐縮ですが、Dash村って番組で、ソーラーカーで日本一周って企画がありました。手作りカーでもけっこうそれなりに走っていたと思うのですが。でもやっぱり地味ですかね。まあ、天気に左右されるという大きなハンデがあるし、昔から研究されているのに今ひとつブームになっていないのは、やっぱり発電力がそんなにないからなんでしょうね。でも、小さいものにはちょこちょこいけるんじゃないかとやっぱりそういう思いが捨てきれません。消費者が賢くなって、代替エネルギーを用途に合わせて使い分けることができるようになるといいです。今年は、ソーラーの充電器を買ってみようと思っています。



注)BPとは: 昔のBritish Petroleum・・・石油の最大手。今はBeyond Petroleumという名前に。石油から脱却して、代替・次世代エネルギーの開発に取り組むという姿勢をアピールするために名前を変えたのです。
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by kinky25 | 2008-01-03 14:08 | カンキョウの話。

クリスマスといえばライトアップなんだけど

「ライトアップ」っていうのはどうやってできた言葉なんでしょうね。英語では使われてないと思うんですけど日本人がつくった言葉なんでしょうか。そんなことが気になるのはもうすぐクリスマスだからですね~。一応なんとなくライトアップの記事を探してみたら、light displaysと書いてありました。実際英語では何が一般的な言い方なのかな。

b0069365_14142211.jpgさて、クリスマスまであと一週間もないので、どこの街でも家々がライトアップされててすごいことになってます。今まであまり注意して観察してなかったんだけど、ご近所で協力しあって(話し合って)、1,2ブロック全体で、派手派手しいライトアップをするところもあるらしいです。昨日そういうとおりをちょこっと通ったんだけど、まあエレクトリカルパレードみたいなことになっていました。みんなそれを楽しみにしててわざわざ見に行くみたいです。写真を撮らなかったのでSacbeeから拝借(http://www.sacbee.com/118/story/563734.html)。これはダウンタウン・56th&Tのあたり。サクラメント近辺にこういうフィーバーご近所が5,6ヶ所ほどあるそうです。


これ最近日本でもはやっているんでしょう?世界中で電気のたれ流しですよ~けしからん!
・・・・などと無粋なことを言うつもりはありません、年に一度のホリデーシーズンですから。でも、「これこそソーラーにするべきじゃない?」と以前からコンセプトを暖めておりました。だって、ライトアップは夜だけ。昼間太陽の光を集められるだけ集めて充電しておいて、夜数時間発電する、というサイクルは、太陽発電にぴったりなのではないでしょうか?しかも、ちょっとぐらい早く切れたりしても正直大勢に影響はないはずだし。ミッション・クリティカル度の低さも太陽発電に適してます。その上、電気代というランニングコストはゼロ。みんなこのライトアップのために、月何万も電気代を払うわけだから、それを考えたらいい買い物でしょう!

まさにWin-Win!メリットばっかり!売れないはずがない!

よし、来年は、太陽発電クリスマスライトを販売するぞ!

ぶるぶるっ。・・・と奮い立ってリサーチを始めたところ、

・・・・・・・・けっこう製品出てました、すでに。

しかもいろんなバラエティがあります。どこでも買えます。

全然遅かったです。

どうしてあんまりはやってないんでしょう。そんなに高くないんですよ、値段。さらに、電気代がかからないことを考えたら、買い換えるデメリットはたいしてないと思うんですけれど。

マーケティング不足?日照不足?何が原因?

これ、市や地方自治体が規制したらどうなのかな。○○年以降、ライトアップはソーラー以外認めない、と。コスト的な犠牲がほとんどなくて実施できると思うんですけどね。小さな投資であっと言う間に効果が出るはず。州か市に提案でもしてみましょうか。

廃棄するライトは回収したら何かに使えるのか考えておこう。
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by kinky25 | 2007-12-20 14:12 | アメリカ/カリフォルニア

カーボン・フットプリントとバイオエタノール

書こう書こうと思いつつ後回しになってしまったカーボン・フットプリント。エコロジカル・フットプリントをはじめとして、フットプリントの話は何度か書いたし、カーボン・オフセット、カーボンニュートラルも書いたので、寄り道で話はすんだ感もありますが・・・・一応おさらいということで。

カーボン・フットプリントという言葉は、「モノがその一生で出すCO2(↓注参照)の量」または「人間が出すCO2の量」という意味で使われているようです。モノの場合は、材料の入手から生産、使用、使用済みまで、まさにその一生を追いかけてCO2の排出量を計算します。LCA(ライフサイクルアセスメント)という手法がよく使われます。一方人間の場合は、「1年間に排出する量」を、環境家計簿などで計算することが多いようです。私も時々書いていますが、先進国では年間一人あたり約7~10トンです。日本は低いほう、アメリカは高いほうでしたね。

さて、カーボン・フットプリントという言葉は、だいたい「カーボン・オフセット」などの言葉とセットで使われます。「自分のカーボン・フットプリント(CO2排出量)がわかったら、さっそくそれを減らす活動を始めてみましょう」というわけです。CO2を減らす試みにはいろいろなものがあります。家電を節電型にしよう。電球を替えよう。木を植えよう。バイオエタノールで車を走らせよう。エコバッグを使おう。あちこちでもっといろいろな提案を目にしているかもしれませんね。では、これらはどれぐらい効果的なのでしょう。

バイオエタノールを例にとってみましょう。バイオエタノールは日本ではあまり普及していませんが、アメリカはブラジルに次ぐバイオエタノール先進国なので、昨日も書いたとおり農家がどんどんトウモロコシ栽培に切り替え始めていて、穀物の値段がじわじわ上がり始めたりしています。バイオエタノールは、「カーボン・ニュートラル」と言わています。カーボン・ニュートラルというのは、CO2排出量がプラマイゼロということです。なぜかというと、バイオエタノールが排ガスとして出すCO2は、トウモロコシが成長過程で光合成吸収したCO2だから。
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この特性のため、バイオエタノールの排ガスから出るCO2は、「温暖化に貢献するCO2」としてカウントしなくてもいい、と国際間で決められていたりします。ただ、いくら「カーボン・ニュートラル」とはいえ、生産、製造過程ではエネルギーを使わないといけないのでCO2を排出します。実際、製造過程でのCO2排出量は、軽油などよりもはるかに多いようです。

さらに最近は、「バイオエタノールの排ガスに含まれる煤塵はガソリンよりも人体に危険がある」とする主張も出てきています。また、他の作物の値段があがる、という影響も今後は無視できない問題になると思います。じゃあ結論としては、バイオエタノールはメリットがあるのかないのか?なんだかややこしくなってきました。

このややこしさ加減、環境問題の本質をついていると思います。

ややこしくて訳がわからなくなってきたら、こういう風に考えてみてください。

エネルギーにしろなんにしろ、「便利なもの」は何かしら地球環境を犠牲にしている。その犠牲やひずみが、今「温暖化」や「生態系破壊」などの形で現れ始めている。

そのひずみを正すのに、「便利なもの」を「便利なもの」で置き換ようとすればどうなるか?

石油をバイオエタノールに置き換えるのは、「便利なもの」を「便利なもの」で置き換える試みです。つまり、「便利なもの」の形や質や程度を換えて、地球環境に対する負荷を減らそうということです。でも、バイオエタノールとてやっぱり「便利なもの」に変わりはないので、ここのひずみを訂正すれば、別のところにひずみが出る、という感じです。

んんん。じゃあどうすりゃいいの?

迷ったら、「便利」を捨てればいいのです。温暖化を止めるのに一番効果のあるのは、「○○する」ことではありません。「○○しない」ことです。

普通の車よりプリウスがいいかもしれないけど、車を持たないほうがずっといい。
ガソリンよりバイオエタノールがいいかもしれないけど、車に乗らないほうがずっといい。

言うは簡単ですが、実行するのは難しい。でも、これが世界が直面している現実です。
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by kinky25 | 2007-10-30 14:54 | カンキョウの話。

なぜに水素エネルギーは究極のクリーンエネルギー?

中央官庁の公用車に、初めて水素自動車が導入されたそうです。一体全体おいくら!?お高そう・・・。

ところで、この水素エネルギー (hydrogen energy)、水素燃料電池 (hydrogen/fuel cell)、水素社会 (hydrogen society)・・・って言葉、最近よく耳にします。しかも「究極のクリーンエネルギー」という言葉とセットで、世界中ではやってます。水素エネルギー、一体何物なのでしょう。究極のクリーンエネルギーってどういうことなのでしょう。
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注) 利点を強調するためにものすごーく大げさに書いてます。

当たり前のことですが、温暖化の元凶CO2を出すためには、プロセスのどこかで"C"(炭素)を取り込んでいる必要があります。化石燃料の場合(右)は、化石に”C” が含まれていて、それが燃焼する際にCO2となって放出されるわけです。ところが水素エネルギーの場合は、(左)の通り、登場するのは水(H2O)ぐらいで、"C"はどこにも見当たりません! もちろんないものは出せませんから、水素エネルギーのシステムからは、CO2は一切出ないということになります。なるほど、これは究極のカーボンフリー!

というわけで、各国水素エネルギーの開発合戦をくり広げている所。そりゃーそうです。これほど究極のクリーンエネルギー、研究しない手はないですから。だけどこれがなかなかに前途多難。まず難しいのが、H2OからHを取り出すこと。どうしてわざわざHを取り出さないといけないかと言うと、水素は”H” の状態では自然界に存在しないから。”H” の状態でその辺にあるんだっら、それを集めればいいだけなのですが、そうは問屋がおろしません。水素はほぼ常にだれかとくっついています。一番おなじみなのがH2O(水) です。

ものすごーく平たく言うと、H2Oとは、HとOがくっついている状態。そこからHを取り出すためには、HをOからべりべりっと引きはがさないといけません。べったりとくっついているものを引きはがすには力が要ります。力が要るなら、何かが必要ですよね?そう、エネルギー。ん?ということは、エネルギーを生み出すためのHを取り出すために、たくさんのエネルギーが必要ということ? 何やら雲行きが怪しくなってきました。

Hを取り出すためには、電力を用いて水を電気分解するか、(上の図では触れていませんが)熱エネルギーを用いて天然ガスを改質する方法があります。これに化石燃料を使ったのでは本末転倒なので、太陽エネルギーや原子力を使った方法が積極的に研究されています。でもまだまだ先は長そう。今の段階では、とりあえず現存の電力を使ったとすると、結局ある程度は化石燃料に頼っていることになってしまいます。
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いずれにせよ残念ながら現状では、Hを取り出すために必要なコストのほうが、取り出したHが生み出すエネルギーの価値よりも高いのです。

さらには、水素はかさばるし、引火性もある。全国的な、全世界的な水素ステーション(ガソリンスタンドみたいなもの) をつくるのには、たくさんのハコモノが必要でしょう・・・安全で効率のいい輸送, 貯蔵を考えないといけませんから。それをつくるのにはさらなる化石燃料が必要なのでは。

もっと言えば、水素生成のもう一つのオプションである原子力は、使用を疑問視しなくていいのか?という問題もあります。

じゃああなた水素エネルギーに反対なのかと言われると、そんなことはないです。世界中の優秀な科学者が競い合っているのだから、すごい技術が出てくる可能性があるかもしれない。
まあでも、すごい技術の開発に何の貢献もできない凡人の私としては、応援はしても過度な期待はせず,当面は消費するエネルギーを減らす方向で地道にやるしかないかなと思います。

後記:短くするために相当はしょっています。水素エネルギーに興味をもたれた方は、ぜひいろいろとお調べください。ネット上だけでもたくさんの情報が入手できます。
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by kinky25 | 2007-08-07 07:43 | カンキョウの話。


筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。  ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)


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