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エコフォント

仕事でプリントアウトする紙の量、どうしてもなかなか減りません。読まなきゃいけないものも、書かなきゃいけないものもたくさん。なるべく減らしたいとは思っているのですが、だんだん目も悪くなってきて、PCから直接だと読みにくかったり、アンダーラインが引けなかったりということで、やっぱり最低限はプリントアウトしてしまいます。

紙ももったいないけど、インクももったいない。それに、インクって高い!

と思っていたら、「エコフォント」なるものがあるそうです。

b0069365_1249924.jpg大きなサイズにしないかぎりは見えないような穴がフォントの中にたくさんあいていて、最大限20%インクの消費量を押さえられるとか。

オランダのサイトなので、もちろん日本語のフォントはありませんが、おもしろい試みだと思います。
「穴のあるチーズの次は、穴のあるフォントをオランダよりお届け!」だそうだ。

インクって、インクの消費量だけの問題じゃない。

リサイクルにも影響してきます。リサイクルするときは、インクは取り除かなきゃならない邪魔者。そりゃあ紙の上に載っている量はできるだけ少ないほうが、リサイクルがしやすいはずなのです。

フォントを変えることでインクの消費量を減らす。インク代も減らせるし、リサイクルにも貢献できる。一石二鳥以上かも。目の付け所が、なかなかシャープですね。

もしかして日本語でももうあるのかな?調べてみよう。
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by kinky25 | 2009-09-24 12:45 | カンキョウの話。

再生紙スキャンダルは日本だけ?その2

気になる再生紙問題、あるグリーン調達の団体に質問メールをしてみました。すごく丁寧に回答を返してくださって、かなり感心しました。

それで私が完全に論点に入れるのを忘れていたポイントを指摘されました!

b0069365_14243771.jpg再生コピー紙などになるのは、製本するときの裁断で出るような類のリサイクル紙で、いわゆる市中のリサイクル紙ではないことが多いとのこと。そうですよね・・・。

英語には、post-consumer というわかりやすい言葉があります。一回製品になってからリサイクルに出される、ということですが、「消費者の手を経ている」というイメージがつかみやすいと思います。自分が使ったあとのもの、と考えると、これはやはり限りなくゴミに近い感じです。それに対して、印刷など製造段階で出るリサイクル紙は、インクが乗ってない状態でて裁断されたりするのでしょうか?限りなくきれいな状態なんじゃないかな、と想像できます。

アメリカの再生紙使用製品には、○% post-consumer product という表記がしてあります。この%が低い場合は、製造段階で出るリサイクル紙か、バージンマテリアルを使っているということになるのでしょう。

製造過程で出るリサイクル紙であれば、上質なものができるでしょうね。そして、製造過程からゴミを一切ださない、ということが達成できるのでそれはそれですばらしいことだと思います。でも、量からいったらPost-consumerのリサイクル紙のほうが圧倒的に多いはずなので、やはりここを何とかしないといけない、ということに変わりはないはずです。

量に限りがあるが、回収しやすく上質=製造過程で出るリサイクル紙
大量に出るが、回収がコントロールできず、質がばらばらで扱いづらい=市中リサイクル紙

これをどう使いこなしていくかということです。

「リサイクル紙」は1つじゃない。どんなリサイクル紙からどんな製品が、どれくらいのエネルギーや化学物質を使ってできてくるのか、すごく知りたいです。その状況によっては、たとえば製品のパッケージもこういうふうにしたらどうでしょうね?

b0069365_1429487.jpgミシン目で切り離して、真ん中のインクが多い部分はゴミ。外側の無色などの部分だけをリサイクルへ。・・・・めんどくさい?でもペットボトルと同じ考え方です。だったらいっそのことシールのほうがいいのかな。いろいろ考えて、市中品からいい再生紙製品ができるようになるといいですが・・・・・もちろん、パッケージを減らすことには勝てませんけどね。
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by kinky25 | 2008-05-11 14:10 | カンキョウの話。

再生紙スキャンダルは日本だけ?

日本の製紙会社が再生紙の比率をごまかしていた事件、大きく報道されたので記憶にも新しいです。あれ以来リサイクル紙のことが気になって、周りにあふれているリサイクル製品を注意深く見るようになりました。

b0069365_1345645.jpgこれはWhole Foodsの紙袋。下はトレーニングで支給されたバインダーです。

両方とも、一目で「リサイクル紙使ってるんだな~」とわかるクオリティです。要は紙質が悪いんです。インクの乗りも悪かったり。Whole Foodsの紙袋のほうは、持ち手だけは再生紙じゃないの。再生紙だと強度が足りないのでしょうね。バインダーのほうは、生成りのような風合いで悪くないですけど、すぐ毛羽立ちます。

一方、エコニュースも見ていますが再生紙の比率でウソ、というのは北米では見ません。もちろん表ざたになっていないという可能性もあるけれど。


b0069365_1351317.jpgで、品質ですが、全然問題ないです。ショッピングバックとたまにしか使わないバインダー。多少クオリティが悪かろうが、何の問題もない。むしろ「製造工程で余計なインプットがないのかな?」と想像できて好ましいぐらいです。(当たってるかどうか未確認)

そこで気になったのです。

日本の再生紙製品って、もしかして新品のようなクオリティを要求されているのでしょうか?だからバージンマテリアルをたくさん混合したり、一生懸命漂白したり、精練したりしないといけないのでしょうか?その挙げ句コストが上がって、ウソをつくという悪循環?

前の会社ではアメリカ製品をメキシコの工場で生産して世界に販売していました。製品は段ボール箱に入ってるのですが、FedExなどはけっこう扱いが荒いので、日本についたときには箱が痛んでいることも多かったのです。

中身が損傷しているのは問題ですが、箱だけがダメージを受けている場合でも、日本ではクレームになりました。ところが、アメリカ本社でも他の地域でもほとんど、「中身に問題なければ箱が多少損傷してようが関係ない」という商習慣。

「箱がつぶれているから交換してあげないと日本ではビジネスが成り立たない」ということを本社の人に理解してもらうのに、えらい時間がかかりました。彼らにしてみれば「え?何で?箱でしょ?中身に何も問題ないんだから問題ないじゃない」としか考えられなかったのです。

片や日本では、「客につぶれた箱を納品?ありえない」ということになると思います。細部までパーフェクトにきれいじゃないとダメ。

同じ論理で、アメリカあたりでは十分製品として通用する再生紙プロダクトでも、日本で納品するとお客からクレームが来るのでしょうか?リサイクルみえみえの製品だとダメなんでしょうか?

リサイクルの場合、「質の悪いこと」が「環境への質が高い」ことになるかもしれないので、ここのところ重要です。みなさんの周りの再生紙製品はいかがでしょう???
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by kinky25 | 2008-04-16 13:26 | カンキョウの話。

ゴミとリサイクル材のハザマ。

アメリカはゴミの分別がいい加減なので、回収したあとでの分別がひと仕事だ、と先日書きました。分別のタイミングが遅くなればなるほど、分別の作業は3K(古い?)になってきます。ほこりをかぶったり、好ましからざるモノと混ざったり、付着していた生ゴミが腐って臭ってきたり。だんだん、できれば触れたくないモノになっていくわけです。

家でゴミを出すときだって、とりあえず全部一つのゴミ箱に捨てといて、1日たってからそれに手をつっこんで分別する、なんて考えただけで気持ちが悪いです。作業する人の快適さを考えたら、分別は早いタイミングでやるに越したことはないってことですね。

日本にいるときは、ゴミがたまるのも出すのもいやでした、マンションは狭いし、ゴミを収納するスペースはなるべく小さくしたいから。エコというよりも、たまっていくゴミを見たくないし、ゴミ出しもめんどくさいので、なるべくゴミ予備軍を減らすようにしてました。なので、果物のトレーなんかを、買ったスーパーにおいてくることもありました。(アメリカのゴミ回収箱はデカい。だからゴミが減らんっちゅーの)

消費者として、買った店で分別するというのは、可能な限り最速のタイミング。「分別している」という気分にすらなりません。でも、よくよく考えてみると、買った店においてこれる、ということは、そもそも必要な~い!ということでは?

日本独特の、野菜果物のパッケジング。なぜ「1束」や「二個1パック」にしないといけないのでしょうか?量り売りにすれば、トレーもラップも不要。あれらがなぜ廃止されないのか、フシギでしょうがないです。もし量り売りがダメなら、八百屋さんのようにリユースのザルを使う手もあります。

とにかく、どうにかしてトレーは廃止できないのでしょうか(トレーを回収してリサイクルしたとしても、プラの質は落ちていく一方だと思います。再生紙が偽装なら、プラのリサイクルはどうなのか?ちょっと考えれば、100%うまくいっている、なんて甘い期待はしないほうがいい、と予測が立つと思います。)それから、パッケージのためだけの箱(内袋もけっこうしっかりしてたりする)。お菓子でも何でもいいのですが。陳列の1番前だけを化粧箱に入れて、あとは袋で売るとか、無理でしょうか?

分別がめんどうくさいのは、消費者もゴミ業者も同じ。で、私たちが何を分別してるかというと、かなりの部分がパッケージ、容れ物なわけですよね。その中の大部分は、「製品を開けた瞬間にゴミになっている」わけです。中には、中身のたいしたことなさをカバーするかのような無駄に大きなパッケージとかもあって、中身はたいしたことない上に、ゴミは増える、という二重苦のような製品もあります。

製品を買ってるのであって、容れ物を買っているわけではない。しかも、その多くは「使われる」こともなく、そのままゴミになる。なのに、その容れ物の分別やリサイクルに四苦八苦している、ってなんだか本末転倒な気がします。

世界の中心で、「ゴミを買ってるんじゃない、製品を買ってるんだ!」と叫ぶ。(←寒)

いや、叫びはしませんが、小売店かメーカーに気持ちをぶつけてみたい気もします。分別の手間を増やしてくれちゃって、どうしてくれるのよ?と。全国で分別の手間賃を計算したら、けっこうな額になると思います、冗談じゃなく。
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by kinky25 | 2008-01-24 16:08 | カンキョウの話。

まだまだ続く!リサイクルの理想と現実・その3

リサイクルのネガティブな面に焦点を当てるこの企画(??)、もう一日おつきあいを。

今の仕事では、ゴミ処理場を見に行く機会があります。

カリフォルニアは、アメリカの中ではゴミのリサイクルは進んでいるほうだと思いますが、それでもこんなです。

まず、家庭における「分別」が超いい加減。というか、「埋立地行きゴミ」「リサイクル」の二種類しかない場合が多い。ご家庭では、「ふーん、とりあえずリサイクルできそうかな?」と思ったら、新聞も空き缶も、何もかも一つのゴミ箱に入れて収集に出します。

すると何が起こるかというと、

b0069365_15341252.jpgゴミ集積場では、そのゴミを、仕分けする作業が必要になるのです。

機械も一部導入されていますが、ものがものだけに、ものすごくマニュアルの作業に頼っています。コンベアで流れてくるゴミを、紙、プラ、金属・・・・。とひたすら仕分けする仕事です。コンベヤは相当早く、みんな行きつく間もない勢いで仕分けをしています。

正直、ものすごいほこりです。臭いもきついです。生ゴミの塊なんかはないとはいえ、やっぱりゴミはゴミなんです。半日見学しただけで、頭もなんとなく痛くなるし、鼻の穴は真っ黒です。たまに行くこっちは、マスクをしたりして臭い・ほこり対策をしますが、当の働いている方々は、マスクもなしでこの臭いとほこりの中に一日中、という場合も多いようです。

女性や移民かな?と思われる方が多く働いています。

職業に貴賎はない。それに、みなさん応募して働いているのだから、私がとやかく言うことではない。ですけど、なかなかに厳しい職場環境だと思います。私だったら続くだろうか・・・・。それでも雇用は雇用だ、と言われるかもしれない。リサイクルが雇用を創出しているのだ、と。

でも。

もし、せめて日本並みの分別の習慣があれば、環境はだいぶ改善されるのではないかと。しかも、第一段階の仕分けが終わったゴミを扱うのであれば、同じ人を使うのでも、もう一段階上の作業ができるんじゃないかと思うのです。さらに、ゴミの汚れも減ると思われます。

アメリカの場合は、「消費者や家庭に面倒を強いる」ことに対してものすごい反発があります。みなさん相当面倒くさがりなんです。日本では、分別は地域によってはものすごく細かいでしょう?あれ、アメリカではとても導入できないと思います。みんな逆ギレするか、誰も参加しないか。そのしわよせが、上のような形で出ているという気がしてなりません。

それでもリサイクルはいいことなんでしょうかね。コストコストというなら、家庭での分別を徹底させて、集積場での分別の人的コストを削減し、そのマンパワーをもっと前向きな作業にあてたほうが、リサイクルの効率もあがるし、働く人のモチベーションもあがるんじゃないかと思うのです。

日本の分別は、世界に誇れる習慣だと思います。

写真はあくまでイメージです。記事と実際の関係はありません。http://www.rcswd.com/comrecyc.html
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by kinky25 | 2008-01-21 15:43 | カンキョウの話。

リサイクルの理想と現実・その2

リサイクルの難しさ、と昨日書きました。

難しい、というのは、コストばかりかかって、なかなか利益が出ないということです。(処理にかかる環境負荷の話は、別途で。)

コストがかかる。

国内で処理すると、コストがかかる。

ありがちなジレンマですよね。

あなたが社長なら、どうしますか?

b0069365_1352233.jpg
b0069365_13543389.jpg

こうしますか?

これは電子ゴミ(e-waste)の例です。電子機器は、鉛、カドミウム、水銀、銅など、人体に影響のある金属を含んでいるので、きちんと処理しないといけない。という機運がここ10年ぐらいで高まって、使用済み製品の回収が、世界規模でずいぶん行われるようになりました。

で、集めたはいいんですけど・・・・。結局こうやって、「きちんと処理」されずに、ひっそりとアジアやアフリカなどの第三国に送られてしまったものが多かったのです。そこではなんと、地元の人たちが素手で金属を回収!! 繰り返しますけど、電子機器は人体や環境に影響のある金属物質などを使っているのですよ。写真は上がナイジェリアで下が中国。アフリカのある国で、PCゴミの山を調査したところ、出所はヨーロッパ、アメリカ、そして日本もずいぶんあったそうです。まさに先進国の使用済みPCがどっと発展途上国などに流れ着いている、というありさまです。

バーゼル条約という、こういった「害のある製品を、第三国に輸出してはいけない、とい国際条約があるのですが、事態の深刻さから、そこに電子ゴミも加えられました。ちなみにアメリカは批准していません。

ただ、条約があるといっても、実際にナイジェリアに船で送られたゴミを、誰がチェックして、どうやって違法と判断するのか(例えば、使用済みは×でも再利用は○)。考えただけでも、一度第三国についてしまったら、もう止めることはできない、と想像できると思います。

集めたはいいけど・・・・。

カリフォルニアも、ゴミのリサイクルに力を入れています。とはいえ、紙をとってもプラスチックをとっても、何をとっても「州内に実際にリサイクルを行っている業者はほとんどいない!」という現実があります。

集められたゴミはどこへ消えているのでしょう?ちゃんと処理されているのでしょうか?

こういう結果になっていないと、いい切れるでしょうか?

実は、よくわかっていないのです・・・。

http://www.ban.org/photogallery/china_guiyu/pages/wireburningvillagesorting_pic.html
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by kinky25 | 2008-01-20 14:05 | カンキョウの話。

リサイクルの理想と現実。

先日、日本製紙の再生紙の話を書きました。そしたらその直後に、その再生紙の「偽装」問題が発覚しました。何というタイムリーな展開。

再生紙よ、お前もか。

b0069365_14273870.jpg吉兆のときも書きましたが、個人的にはこの偽装問題、会社のモラル、というだけではなくもっと根深い問題を抱えているように思っていましたが、再生紙にまでことが及んで、いっそうそういう感じが強くなりました。

もちろん、偽装した会社を擁護しているわけじゃないですよ、断じて。

「会社」はあくまで利益を追求するのが目的であって、利益が出なければ立ち行かなくなるし、社員にお給料も払えません。ではどうやって利益を得るか。製造業や加工業なら、仕入れたものに付加価値をつけて、それより高い値段で売ることで、利益がでます。当たり前ですが。

この仕組みが回っていくためには、リーズナブルな材料が手に入ること、付加価値をつけるノウハウや技術が会社にあること、が最低限必要です。リーズナブルな材料というのは、それに上乗せした値段をつけても、買える人がちゃんといる程度の値段、ということです。

再生紙。1枚1円なら買う人がいるかもしれませんが、1枚100円ならどうでしょう。厳しいですよね。

でもでも。よーく考えてみると、紙1枚1円、という値段は、「それなりの質の原料が、安定供給されている」という前提がなければ、成立しない値段です。再生紙の製造工程は、負荷が高い、と書きました。汚れたものからきれいなものをつくるのは難しい、と。それを環境にやさしいから(?)といって、「利益追求企業」に任せたら、うまくオペレーションを軌道に乗せられなくて、あろうことか偽装してしまった。

でももし、古紙から再生紙をつくるのが、バージンパルプからつくるのと同じくらいの難易度だったなら、この問題はおこらなかったでしょう。どっちに転んでも、会社の負担は同じだからです。原料を古紙にすることが、「リーズナブルな仕入れをして、それに付加価値をつけて売る」の仕組みを狂わせてしまったわけです。古紙を使ったら、今までどおり1枚1円で売って、おなじぐらいもうけを出すことができなくなってしまった、ということでしょう。(あくまで例えです。日本製紙が再生紙をいくらで売っていたかは知りません)

もちろん日本製紙が一番悪いです。

でも、日本製紙が反省して、心を入れ替えて営業努力をするようになったら、問題は解決でしょうか?私にはそうは思えません。日本製紙とて、利益追求企業です。コストが利益を圧迫し始めたら、そういうオペレーションをやめざるを得ない側面は、確かにあります。

じゃあ日本製紙のやったことは正当化されるのか?正当化はされません。でも、この問題の根本は、「リサイクルから利益を出すのが難しい」という、厳しい現実です。

今までは、「リサイクルに出せばおわり。あー地球にいいことしたなあ」というフェーズだったと思います。これは何も日本だけじゃないです。世界中そうだと思います。でも、リサイクルを一通り広めてみてぶちあたる現実は、「リサイクルは難しい」です。質の悪い原料からいいものを作るのは、えらく難しい、ということ。

じゃあどうすればいいのか。もちろん、日本製紙のような、リサイクルの工程を実行する会社の努力も必要でしょう。でも、サプライヤーや購買する人の意識も変わらないと。古紙のサプライヤーは我々消費者です。原料としての古紙の質を上げるために、どれだけ努力しているでしょう?はたまた買う立場になったときに、再生紙の質の悪さに、どこまで妥協できるでしょう?

そういう意識や取り組みを変えていくことも、大きな意味でリサイクルの工程を改善していくために、必要だと思うのです。例えば私のお友達は、古紙の分別を自主的にすごく細かくやっています。もしたくさんの人がやったら、原料の質がずいぶんよくなるんじゃないかなと思います。
この問題の解決を偽装した会社任せにせず、サプライチェーンの全ての場所にいるみんなで考えることが大事だと思います。そうすれば、違った視点から新しいアイディアも出てくるかもしれない。偽装を指導したような人たちじゃなくて、もっと新しい風を外から入れるのも有効かもしれません。

リサイクルは新しいフェーズに入ったなあ、とつくづく考えさせられる事件でした。もっともっと、たくさんの人のクリエイティビティと参加と努力が求められるフェーズです、これからは。
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by kinky25 | 2008-01-19 13:57 | カンキョウの話。

すればいいのか、リサイクル?

昨日の記事で、紙のリサイクルの質問がありましたので、ちょっとリサイクルの話を。昨日、ベイエリアでレジ袋が廃止になった事を書きましたが、州レベルでは、「レジ袋リサイクル法」ができてます。小売店は、使用済みレジ袋を回収する箱を店頭に設置して、集めたレジ袋をリサイクルに回すこと、という決まりです。

さて。

レジ袋って、そもそも安普請なことが売りなわけですよね。質はそんなによくなくたって、とにかく店から家まで無事に荷物が運べればいいわけで、その制限の中でお店はみんななるべく安いコストでレジ袋を調達する努力をしているのではないかと思われます、基本的には。

そんな安手のレジ袋。そのレジ袋をリサイクルすると、何ができるでしょう?何かステキなものができるんでしょうか? 

「リサイクルしよう!」というときのリサイクルって、あたかも錬金術かのような響きがありますよね。チープで質の悪い製品を大量につくったとしても、それを「リサイクル」しさえすれば、環境にやさしい活動になる、と。

でも、錬金術じゃないんです、リサイクルは。

質の悪いもの、汚れたもの、いろいろな種類が混ざったもの、そういうものからは、やっぱりその程度のものしかできない。レジ袋のリサイクルから、コンピュータの筐体になるような立派なプラスチックはできないだろうし、タッパーウエアぐらいのプラにもならないと思われます。さらに言えば、使用済みは汚れたり劣化したり、いろいろな悪条件が重なるわけなので、「またレジ袋に」もなれない可能性が高いです。レジ袋以下の質のもので、何ができるのか、ちょっと考え込んでしまいませんか?それ、我々の生活に役立つものでしょうかね?

じゃあ、紙はどうでしょうか?紙は、他の製品に比べたら、分別の回収もしやすいし、まざっているものもインクぐらいです。なので、リサイクルしやすいといわれています。それでも、いざリサイクルとなると、こんな結果になる、と日本製紙は言っています。

b0069365_152323.jpg古紙を原料に配合して再生紙をつくってきた日本製紙ですが、試行錯誤の結果、「古紙を混ぜすぎると、かえって環境負荷が高くなる」と判断して、古紙100%紙を廃止しました。(図は、バージンパルプ100%と古紙100%を原料とした場合の、CO2排出量。緑色が製造段階での排出です。古紙が圧倒的に高いという結果が出ています。)CO2排出量以外にも、歩留まりが低下するという問題が日本製紙をこういう決断に踏み切らせたそうです。

なぜ?単純な話。汚れたものからきれいなものをつくるのは、難しい、ということ。汚れや劣化のある材料で作るから、歩留まりが悪くなる。原料をきれいにするのにエネルギーもたくさん使うし、化学物質も使う(インクの除去とか)。それを全部ひっくるめて、バージンマテリアルから作るよりも効率的にするのは、どう考えても難しいことだと思われます。

さらに、紙の再利用の限度は、4,5回だそうです。だから、リサイクルといったって永遠に続けられるわけじゃない。

結局、そもそもの生産をへらすことに勝るものはないわけです。うーむ。

またオランダの話になっちゃいますけど、オランダの再生コピー紙は、白くなくて質も悪かったなあ。大昔、「わら半紙」っていうのがあったけど、ちょっとあれに近い感じでした。歩留まりが悪い、といいますが、不良品の質を見てみたい気がします。モノによっては、真っ白できれいじゃなくたって十分用が足りるものもあるだろうし、和紙のように、それがいい味になる、というような加工ができないものでしょうかね。そうやって、質が低下した再生品も製品として使えるようなビジネスモデルでもないと、リサイクルはむしろエネルギーも化学物質も水もたくさん使わないといけない、環境負荷の高いプロセス、ということになってしまう恐れがあるのです。
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by kinky25 | 2008-01-14 14:57 | カンキョウの話。

ワールドカップ・裏の裏 - Road to South Africa -

b0069365_15182564.jpgサッカーファンです。2002年は盛り上がりました。3試合観戦しましたがあんなふうに金に糸目をつけず散財したのは後にも先もあのワールドカップだけです。もったいないと全然思わないぐらい楽しかったなあ。みんながそう思うW杯、多分世界最大のスポーツイベントでしょう。

世界最大のイベントであるからには、裏でいろんな"大きなもの"が動いているのだろうなあとは思うのですが、一般の一ファンにはそんなことはどうでもよかったりします、いい試合が見れれば。

でも、こういう風に動くのか・・・。と思った記事がこれ。「日本政府、2010年南アW杯を支援…レアメタル権益狙う」。

南アフリカの鉱物というと、金やダイヤモンドを思い浮かべるかもしれません。「永遠の輝き、デビアス。」ってCMがありました。デビアスは南アのダイヤ鉱山を発祥とする、ダイヤの世界的独占企業です。他には、プラチナ、パラジウム、銀などのPrecious metal(貴金属)も世界最大の産出国です。貴金属などもともと埋蔵量が少ないために希少(高価)な金属は、レアメタルと呼ばれます。このレアメタル、皮肉なことに、政治的に不安定だったりする国に偏って存在することが多いです。

b0069365_15221548.jpg数ヶ月前、「携帯がなくなる日」という記事を書きました。携帯などの電子機器には、いろんな種類のレアメタルが使われています。金やプラチナなども、ジュエリーにしか使わないと思いきや、電子機器や車のコンバーターにも使われているのです。「小さく、早く、大容量」という最近の電子機器に対する要求に応えるために、いろいろなレアメタルの応用が研究され、新しい技術として次から次へと市場に出されています。例えば、2000年ごろには、携帯でタンタルという金属を使った部品がはやりました。そのためタンタルの需要が一気にあがり、産出国コンゴでは権益をめぐって内戦状態になり、さらに採掘のために絶滅しそうなマウンテンゴリラの生息地の森が破壊されてしまいました。こういうことは、なぜか消費者にはあまり知らされません。

さて、日本はハイテク技術は進んでいますが、肝心のレアメタルの埋蔵量はほとんどありません。実は、お隣中国には豊富な鉱物資源がありますが、今までの政治的歴史からいって、足りなくなって来たら日本にはあまり売ってもらえそうもない、というシナリオは予測がつくと思います。

b0069365_1519833.jpg日本の経済を支えるハイテク技術、その技術を支える金属資源が、日本にはない。よその国から買うしかないのですが、中国はあまりあてできないし、各国の争奪戦を勝ち抜くしか方法はないという状況です。先行きは非常に不透明です。

そういうわけで、実は日本は、絶望的にレアメタルの安定供給を欲しています。のどから手が出るほど欲しいのです。W杯の支援で、世界中の誰もが狙っているレアメタルの権益が、果たして手に入るものなのか私には見当もつきませんが、でもどんな手を使ってでも欲しい、というその必死さだけは伝わってくる記事です。

金属資源という問題、大きいです。世界的に非常に限られた資源。採掘による環境破壊。国家間の争い、国内の紛争、経済のひずみ。人体・環境への影響。リサイクル。それでもどうにかして売ってもらわないといけない立場の日本。2014年のW杯、こないだブラジルに決まりましたね。実はブラジルもレアメタルの産地ですが何か・・・・。

プレイバックワールドカップ!独断と偏見のベストプレイヤー賞。上から
2002年 リオ・ファーディナンド/ England
1998年 ホアン・ヴェロン / Argentina
2006年 クリスティアーノ・ロナウド / Portugal
source: http://www.football.co.uk

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by kinky25 | 2007-11-06 15:20 | カンキョウの話。

リサイクルっていうか・・・ダウンサイクル

「くじ運」って、絶対あります。

私には、全然ありません。生まれてこの方、商店街歳末大売出し4等・サランラップ以上のものが当たったことがないんです。

そんな私が、先日のSan Diegoでの会議で、200人以上の出席者の中から、たった一名様にだけ当たるこれを、当ててしまいました・・・・

b0069365_143241.jpg
リサイクル材を使ってつくられた、数々の品々でございます(笑)。さすが官庁ですよ。無駄遣いはほんとにないです。さらに環境庁ですから。ありがたく頂いてきました。

読めるかわかりませんが、このプラスチックのカップは、電子機器から。靴紐は、炭酸飲料のボトルから(多分PETだと思われる)リサイクルされています。

すばらしいですね。

・・・・・・と思いました?

それとも、「これがリサイクルの現実か・・・。」と思いました?

写真ではわかりづらいと思いますが、両方ともバージンマテリアルから作られたものと比べると、かなり質感が落ちます。実際の強度や耐用性などは、細かい情報がないのでわかりません。

b0069365_1313843.jpg常日頃思っているのですが、このリサイクルのマークはまぎらわしい気がします。矢印がぐるぐると循環しているので、「リサイクルすると、また同じように使えるんだ」と錯覚してしまいませんか?私はしてました。つまり、電子機器の筐体は同じようなプラスチック材として。PETボトルはPETとして。リサイクルすれば、そういう風に使える、と。

でも実際は、リサイクルするといろんな汚れ(Contaminant)が入ってきます。この場合のContaminantsとは、例えばプラスチックの化合の度合いであったり、色(塗料)であったり、劣化、シール、糊、そして本当の汚れだったりします。つまり、ふつうに製造するのに比べて、全然純度が足りないのです。

純度を補うために、リサイクル材にバージンマテリアルを足したりしないといけません。それでも、できあがってくるものは100%バージンマテリアルに比べたらやっぱり落ちるわけですよね。同じ質を保ちながらぐるぐる循環する「リサイクル」のイメージよりは、やっぱりダウングレードというか、ダウンサイクル、というほうが現実に合っている気がします。(金属は別。金属は理論上完全リサイクルの可能性を秘めています)

このカップ、これを見ただけでは、ふつうには売れそうもありません。もらっておいて失礼なんですが。でも、それが現実ですから、やっぱりこれが出発点なんだと思います。

・・・・難しいんですよ、リサイクル。このカップにしたって、電子機器の筐体をわざわざ外してリサイクルした、というだけでもすごいと思います。普通は燃やして、金属だけ取り出すんですから。現場の方もほんとうに苦労されていると思います。
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by kinky25 | 2007-10-21 14:54 | カンキョウの話。


筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。  ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)


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