さようならマイケル
昨日のお昼、職場で誰かが突然「ファラ・フォーセットとマイケル・ジャクソンが死んだって」と言い出し、みんな騒然となってネットで情報収集にあたりました(仕事しろ)。早い段階では情報が錯綜していて、本当に亡くなったのだと確信するまで数時間かかりました。
いまだに信じられませんが、それと同時に彼にこれ以上の未来が待っていたのかどうか、それもわかりません。アメリカは現在マイケル一色です。サクラメントでも今夜は追悼集会があるようです。テレビもラジオもずっとマイケル。残念ながら、ゴシップがらみの映像や整形や負債の話も多い。それはスーパースターであったMJの本質ではなかったはずなのに。
メディアでの見出しは、一様に「King of Pop」となっています。
この言葉、日本ではあまりぴんと来ないかもしれないけど、やっぱりすごい称号だと思います。なぜなら彼が黒人であったから。
MJは58年生まれ。幼くしてジャクソン5でデビューしたころは、まだ人種隔離政策が色濃く残っていて、彼らも黒人専用のハコにしか出演できなかった、と読んだ記憶があります。キング牧師が暗殺されたのがMJが10歳のころですから、まだまだそういう時代だったのでしょう。
それでももちろん、彼の先輩たちにも人種を超えて愛されたアーティストはたくさんいました。ジェームス・ブラウン、ダイアナ・ロス、スティビー・ワンダー、アレサ・フランクリン・・・・。でもやはり彼らは、「ブラックミュージック」という閉じられたカテゴリーの頂点に立っていたのだという気がします。
MJは、それを飛び越えました。彼はブラックミュージックの頂点を極めたのみならず、ついにはアメリカの、そして世界のエンターテイメント業界の王として君臨することになったのです。これはまさに、人種差別の壁を破った「世界制覇」とでもいえるぐらい画期的なことであったはずなのです。多分彼は、エンターテイメント業界におけるブラックミュージックの位置づけを完全に塗り替えてしまった。
彼がいなければ、今みたいなヒップホップ全盛の時代は、もっと遅れてきたのかもしれません。
それがKing of soulではなく、King of Popという称号の大きさ。
残念ながら、最後の15年ぐらいは、彼は音楽ではなくゴシップの記憶に残るだけの人となってしまったけれど、だからといって彼が残した音楽が廃れることはないと思います。
といっても、私は「スリラー」以降のMJはリアルタイムで体験したわりには全然ぴんと来ません。ジャクソン5と、そしてアルバム「Off the wall」、これがほんとに偉大だと思ってます。このキラキラ感は、あのときの彼にしか表現できなかったキラキラ感だと思います、Rock with you。
あと10年もたてば、くだらないゴシップは廃れ、あとには音楽だけが残る、そう思いたいです。マイケルはやっとネバーランドに行けたのかもしれません。合掌。
いまだに信じられませんが、それと同時に彼にこれ以上の未来が待っていたのかどうか、それもわかりません。アメリカは現在マイケル一色です。サクラメントでも今夜は追悼集会があるようです。テレビもラジオもずっとマイケル。残念ながら、ゴシップがらみの映像や整形や負債の話も多い。それはスーパースターであったMJの本質ではなかったはずなのに。
メディアでの見出しは、一様に「King of Pop」となっています。
この言葉、日本ではあまりぴんと来ないかもしれないけど、やっぱりすごい称号だと思います。なぜなら彼が黒人であったから。
MJは58年生まれ。幼くしてジャクソン5でデビューしたころは、まだ人種隔離政策が色濃く残っていて、彼らも黒人専用のハコにしか出演できなかった、と読んだ記憶があります。キング牧師が暗殺されたのがMJが10歳のころですから、まだまだそういう時代だったのでしょう。
それでももちろん、彼の先輩たちにも人種を超えて愛されたアーティストはたくさんいました。ジェームス・ブラウン、ダイアナ・ロス、スティビー・ワンダー、アレサ・フランクリン・・・・。でもやはり彼らは、「ブラックミュージック」という閉じられたカテゴリーの頂点に立っていたのだという気がします。
MJは、それを飛び越えました。彼はブラックミュージックの頂点を極めたのみならず、ついにはアメリカの、そして世界のエンターテイメント業界の王として君臨することになったのです。これはまさに、人種差別の壁を破った「世界制覇」とでもいえるぐらい画期的なことであったはずなのです。多分彼は、エンターテイメント業界におけるブラックミュージックの位置づけを完全に塗り替えてしまった。
彼がいなければ、今みたいなヒップホップ全盛の時代は、もっと遅れてきたのかもしれません。
それがKing of soulではなく、King of Popという称号の大きさ。
残念ながら、最後の15年ぐらいは、彼は音楽ではなくゴシップの記憶に残るだけの人となってしまったけれど、だからといって彼が残した音楽が廃れることはないと思います。
といっても、私は「スリラー」以降のMJはリアルタイムで体験したわりには全然ぴんと来ません。ジャクソン5と、そしてアルバム「Off the wall」、これがほんとに偉大だと思ってます。このキラキラ感は、あのときの彼にしか表現できなかったキラキラ感だと思います、Rock with you。
あと10年もたてば、くだらないゴシップは廃れ、あとには音楽だけが残る、そう思いたいです。マイケルはやっとネバーランドに行けたのかもしれません。合掌。
by kinky25
| 2009-06-27 16:46
| 音楽
筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。 ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)
by kinky25
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