エコバッグは本当にエコなのか?
今日たまたまヤフーのトップページに、ヤフオクの「エコバッグ」へのリンクがあったので、興味をそそられて見ました。こないだエコバッグを調べたときは、日本は見なかったので。
勉強になりました。「ブランド化」がすごく進んでいるのですね。「海外ブランド志向」も強い。当然「直輸入」をうたっているものも多い。ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど各国のブランドがありますが、雑貨がはやっていてかつエコが進んでいる北欧系が多いのも特徴のようです。(下にリストがあります。最後に見てね!)
さて、そもそもエコバッグは、環境への負荷を軽減するために登場したのでした。確かにこれらのバッグをつかってレジ袋を削減するのはいいことですね。でも例えば、スウェーデンからわざわざ船だか飛行機だかでエコバッグを運んでくるのに排出しないといけないCO2と、レジ袋を使わないで削減できるCO2、どっちが多いんでしょう???
たった一つのバッグといえど、それをつくるのには、資源の調達(それこそ露天掘りの採掘からコットン農場まで)から始まって、それを加工し、輸送し、問屋に卸し、お店に納品し・・・・消費者の手に届くまで長い旅をするわけです。その旅の全工程を視野に入れて、環境への負荷を総合的に評価しようというのが、Life Cycle Assessment (LCA)・ライフサイクルアセスメント、という手法です。
上の図は左上の「資源」から始まります。LCAでは、製品になって消費者に渡ったあと、使用済み製品をどうするかというところまで評価します。もちろんゴミとなって資源としての命を終えてしまうか、リユース、リサイクルで循環の輪に残るかは大きな違い。
LCAでは、CO2排出量以外にも色々な負荷を評価するのですが、今はシンプルにするためにCO2だけ見てみます。
CO2はほぼあらゆる活動で排出されるわけですけど、もちろん輸送でも出ます。では、エコバッグを本国でつくって日本まで持ってくると仮定すると、どうなるでしょう。・・・と言っても、適当な計算ツールがなかったので、個人が飛行機に乗ったときのCO2排出量(1Kmあたり0.18Kg)を使いました。
なんとまあ1トン2トンものCO2を排出していることに!・・・・もちろんこれは旅客機だから、貨物輸送ならずっと少ないでしょう。それに、中国製だったりすることも多いわけなのでね。貨物輸送のCO2を計算できるサイトを見つけられたらよかったのですけど。
いずれにしても、大きな視点で見ると、たった一つのバッグといえ、真に「環境にやさし」くなるのはなかなか大変なのであります。まあ、一番安全なのは日本産で廃棄物をリメイクしたバッグなんかかもしれません。そういうのをブランド化するのを、町おこしとかでやればいいのにね。手作りでカーボンフリーにして。アニヤさんに安くライセンス提供してもらって、ものすごーく高く売ればなんとか商売として成り立たないかな?
勉強になりました。「ブランド化」がすごく進んでいるのですね。「海外ブランド志向」も強い。当然「直輸入」をうたっているものも多い。ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなど各国のブランドがありますが、雑貨がはやっていてかつエコが進んでいる北欧系が多いのも特徴のようです。(下にリストがあります。最後に見てね!)
さて、そもそもエコバッグは、環境への負荷を軽減するために登場したのでした。確かにこれらのバッグをつかってレジ袋を削減するのはいいことですね。でも例えば、スウェーデンからわざわざ船だか飛行機だかでエコバッグを運んでくるのに排出しないといけないCO2と、レジ袋を使わないで削減できるCO2、どっちが多いんでしょう???
たった一つのバッグといえど、それをつくるのには、資源の調達(それこそ露天掘りの採掘からコットン農場まで)から始まって、それを加工し、輸送し、問屋に卸し、お店に納品し・・・・消費者の手に届くまで長い旅をするわけです。その旅の全工程を視野に入れて、環境への負荷を総合的に評価しようというのが、Life Cycle Assessment (LCA)・ライフサイクルアセスメント、という手法です。
LCAでは、CO2排出量以外にも色々な負荷を評価するのですが、今はシンプルにするためにCO2だけ見てみます。
いずれにしても、大きな視点で見ると、たった一つのバッグといえ、真に「環境にやさし」くなるのはなかなか大変なのであります。まあ、一番安全なのは日本産で廃棄物をリメイクしたバッグなんかかもしれません。そういうのをブランド化するのを、町おこしとかでやればいいのにね。手作りでカーボンフリーにして。アニヤさんに安くライセンス提供してもらって、ものすごーく高く売ればなんとか商売として成り立たないかな?
by kinky25
| 2007-08-08 14:19
| カンキョウの話。
筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。 ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)
by kinky25
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
Link
オルタナ
SustainableBusiness
Business for SR
Climatebiz
Environmental Leader
Green-LinksNY
O2 International
GreenSuppyChain
Design:Green
WBCSD
E-recycling
Mailはこちらから
Kinky25
スキンはこちら
animal skin
以前の記事
2011年 09月2011年 06月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
more...
検索
カテゴリ
全体プロフィール
カンキョウの話。
アメリカ/カリフォルニア
音楽
Life/レシピ&small boy!
サクラメント
アメリカの野菜
未分類
タグ
地球温暖化(41)食(29)
アメリカの環境事情(28)
ビジネス(28)
CO2削減(25)
Green Marketing(19)
エコシステム(19)
地球システム(18)
リサイクル(17)
テクノロジー(12)
生物多様性(12)
エネルギー問題(11)
ゴミ(11)
エコワード(10)
LCA(5)
排出権取引(4)
オーガニック(4)