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死者のFootprint

わが世を謳歌中の富豪様のFootprintに思いをはせていたら、Sac Beeでさらにこんな記事を・・・。"An 'ecoburial' ending"というタイトルです。

ecoburial=エコ土葬。棺に金属を使った装飾や塗装をしない、遺体に化学処理を行わないなど、土葬をシンプルにすることによって、埋めたものが全部「土に還る」ようにする方法のことを 死者のFootprint_b0069365_1439770.jpgecoburialと言うのだそうです。墓石も使わないこと多く、お参りに来る人はコンパスで場所を探したりするらしい。火葬オンリー(ですよね?)の日本人には、思いもつかなかった分野でした!墓地の環境負荷を減らすために、イギリスなどではこのecoburialが一般的になってきているそうなのですが、USではまだまだなじみが薄いそうです。ecoburial推進派によれば、全てが土に還ることの利点のほかにも、土地を自然な状態で保てるメリットがあるとのこと。
source: http://www.sacbee.com

ちょっと興味がわいたので、計算してみました。平成13年度の日本の死者数は、970,331人。土葬ってどれくらいのスペースをとるかわからないので、仮に1mX2mで2平方mの穴を掘ったとすると、すき間なく穴をならべても、11.9平方キロ。千代田区の大きさが約11.6平方キロだそうなので、最低でも毎年千代田区分のスペースが必要ということになります。

ちょっとびっくりしました。

これが世界ならば、土葬のために必要な土地は、毎年どれくらいに上るのでしょうね。それとも、同じお墓に入る場合は、棺を縦に重ねていくのでしょうか???人間の体は「オーガニック」(有機体)なので最終的には土に還るとしても、一度埋めたところは絶対掘り返さないのだろうと思っていたのですが実際はどうなのでしょう。幸いにもアメリカに来てまだお葬式に出る機会がないので、様子がわかりません。

いずれにしても、人間は、死んでもFootprintを残さないといけないと。不思議なもので、自分が送る側の場合は、「せめてお墓などはきちんとしてあげたい」と思うものなのですが、自分がいく側と考えると、なるべく痕跡を残さず、きれいに消えるのが望ましい気もします。

大きな墓といえば、始皇帝の兵馬俑ですが・・・・。たった一人の人間を送るのに、あれはどれぐらいの環境負荷があったのでしょうね。一度はこの目で見てみたいと思うのですけれど。
by kinky25 | 2007-10-09 14:37 | カンキョウの話。


筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。  ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)


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