iPhone, cell phone and what else?
Producer Responsibilityという言葉をご存知でしょうか。
元来製造メーカーは、モノをつくってそれが使われるまでの責任を負う、とされてきました。しかし、ここ10年ぐらいの環境への意識の高まりとともに、使用済み(End-of-Life)の段階にも責任あり、という考え方が主流になりつつあります。
製造元は、その製品のあらゆる段階において(デザインから捨てられるまで)の責任を負う、という考え方を、EPR(Extended Producer Responsibility)と言ったりもします。平たく言えば、「目先の利益だけ考えてモノを作るなよ。あとあとのこともよーーく考えて」ということです。ERPには、プロダクトデザイン(毒性のある化学物質をなるべく使わない、資源を有効に使う、リユース、リサイクルを促進する)、使用の段階(エネルギー効率がいい、長く使える)、使用済み(捨てたときに環境への影響が少ない、リユース、リサイクルしやすい)、そして、リユース、リサイクルのためのコストを負担する、などがあります。
言って見れば、「ぜーーーーんぶ作った人の責任。」という感じ。(ちょっと言いすぎかな)環境先進地域ヨーロッパでは、かなりEPRの精神が浸透してきつつあるのですが、環境よりもメーカーの利益が優先されるアメリカでは、EPRはなかなか言い出しにくいコンセプトだったと思われます(業界からの鬼のような反対)。でも、本日私が参加した会議ののプレゼンの一つに、カリフォルニアではこの1-2年で急速にEPRが浸透しつつある、という話がありました。それまでは「EPR」と口に出すのもはばかられるような雰囲気だったようです。・・・・・もちろんカリフォルニアといえば、シリコンバレー(IT企業の本社がたくさん!)がありますから。
でもいよいよもって、EPRを認めない会社は、道徳的に(CRS的に)問題である、という雰囲気ができあがりつつあるようです。そんな中、iPhoneが危険物質を使っている、というので、GreenpeaceがまたまたAppleにかみつきました。(日本はまだiPhone未発売?)
3,4年前に、携帯電話やPCでで起こったことがまたiPhoneで起こっているようですね。こんな危険な物質を使ってけしからん、というわけです。
このEPRですが、みなさんはどう思われますか?
実は、私は100%賛成じゃないです。
メーカーは確かに製造するモノの品質に対して、100%責任があります。危険な物質を危険と知りながら使うなんてもっての他。でもそもそも、何でそんな危険な物質を使わなければならないのでしょう?それは、それらの物質が、より安く、求められている性能を実現してくれるから、に他なりません。
つまり彼らは、「もっと早く。もっと強く。もっと便利に、もっと壊れないように。・・・・・しかも、もっと安く。」という消費者の底なしの欲望(もしくは無理難題)に応えているだけ、ともいえます。
それでも、消費者は無罪で、製造メーカーだけが有罪?
本当にそうなんでしょうか。
ネット接続、何mbpsなら満足か、考えてみてください。(ちょっと前はメガじゃなくてキロでした)
それを実現するために必要な化学物質と、それがもたらす環境への影響を考えてみてください。もっともっと早く。そのために、どれだけの資源を使って、どれだけ環境への負荷を増やしているか、考えてみてください。
どこが落としどころか、考えないといけないのは製造メーカーだけじゃないと思います。
元来製造メーカーは、モノをつくってそれが使われるまでの責任を負う、とされてきました。しかし、ここ10年ぐらいの環境への意識の高まりとともに、使用済み(End-of-Life)の段階にも責任あり、という考え方が主流になりつつあります。
製造元は、その製品のあらゆる段階において(デザインから捨てられるまで)の責任を負う、という考え方を、EPR(Extended Producer Responsibility)と言ったりもします。平たく言えば、「目先の利益だけ考えてモノを作るなよ。あとあとのこともよーーく考えて」ということです。ERPには、プロダクトデザイン(毒性のある化学物質をなるべく使わない、資源を有効に使う、リユース、リサイクルを促進する)、使用の段階(エネルギー効率がいい、長く使える)、使用済み(捨てたときに環境への影響が少ない、リユース、リサイクルしやすい)、そして、リユース、リサイクルのためのコストを負担する、などがあります。
言って見れば、「ぜーーーーんぶ作った人の責任。」という感じ。(ちょっと言いすぎかな)環境先進地域ヨーロッパでは、かなりEPRの精神が浸透してきつつあるのですが、環境よりもメーカーの利益が優先されるアメリカでは、EPRはなかなか言い出しにくいコンセプトだったと思われます(業界からの鬼のような反対)。でも、本日私が参加した会議ののプレゼンの一つに、カリフォルニアではこの1-2年で急速にEPRが浸透しつつある、という話がありました。それまでは「EPR」と口に出すのもはばかられるような雰囲気だったようです。・・・・・もちろんカリフォルニアといえば、シリコンバレー(IT企業の本社がたくさん!)がありますから。
でもいよいよもって、EPRを認めない会社は、道徳的に(CRS的に)問題である、という雰囲気ができあがりつつあるようです。そんな中、iPhoneが危険物質を使っている、というので、GreenpeaceがまたまたAppleにかみつきました。(日本はまだiPhone未発売?)
3,4年前に、携帯電話やPCでで起こったことがまたiPhoneで起こっているようですね。こんな危険な物質を使ってけしからん、というわけです。
このEPRですが、みなさんはどう思われますか?
実は、私は100%賛成じゃないです。
メーカーは確かに製造するモノの品質に対して、100%責任があります。危険な物質を危険と知りながら使うなんてもっての他。でもそもそも、何でそんな危険な物質を使わなければならないのでしょう?それは、それらの物質が、より安く、求められている性能を実現してくれるから、に他なりません。
つまり彼らは、「もっと早く。もっと強く。もっと便利に、もっと壊れないように。・・・・・しかも、もっと安く。」という消費者の底なしの欲望(もしくは無理難題)に応えているだけ、ともいえます。
それでも、消費者は無罪で、製造メーカーだけが有罪?
本当にそうなんでしょうか。
ネット接続、何mbpsなら満足か、考えてみてください。(ちょっと前はメガじゃなくてキロでした)
それを実現するために必要な化学物質と、それがもたらす環境への影響を考えてみてください。もっともっと早く。そのために、どれだけの資源を使って、どれだけ環境への負荷を増やしているか、考えてみてください。
どこが落としどころか、考えないといけないのは製造メーカーだけじゃないと思います。
by kinky25
| 2007-10-17 13:48
| カンキョウの話。
筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。 ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)
by kinky25
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