中田、COP13、アル・ゴア。
先週末、サッカーの中田が、FIFAの記者会見に出たそうです。ヒデが記者会見・・・・?あんまりぴんと来ません。彼、メディアへの露出はものすごく厳しくコントロールしていて、そういう公式の場には全然出てこない人だと思っていました。何で出てきたのかな?と気になって調べたところ、FIFAと協力して、これから「何か」をやるようです。で、サッカーの指導には全然興味なし。ふむ。
次の一言を読んで、はは~と思いました。「FIFAの持つ人が注目する力、観客を動員する力に注目して、うまく生かしていきたい。協力することで今までよりもっと大きなことができるんじゃないかと思っている」
以前、彼がクーリエ・ジャポンという雑誌で、今後の彼の活動を予感させる責任編集号を出したことを取り上げました。そこにきて、このFIFAとの記者会見。上の発言を見る限り、彼は「サッカーの集客力や人を一つにする力」を使って、世界を相手に、何か大きなことを始めようとしている。そう私は思います。
同じ時期に、COP13が閉幕しました。
怒号が飛び交ったりしてずいぶんもめたようです。結局、「○年までに○%削減という目標をちゃんと数字で決めない」で終わりました。これは、○%という国別の具体的な目標を入れるのに、米、日、加が大反対したから。・・・・がくっ・・・・。ここにいました、日本・・・・・。
少なくとも京都議定書のときは一番厳しい目標を背負ってスタートした日本とカナダが、10年経ってアメリカとタッグを組んで京都に逆行する立場なんです。一体この10年はなんだったのか?こんなところで「日米」という言葉、見たくなかったです。
そのバリでは、アル・ゴア氏が会期中に演説して、アメリカ政府を手厳しく批判したようです。
中田とゴア、日本政府の対応を見ていて思い出したことがあります。
中田は、現役時代、「視野の広い選手」として有名でした。「うしろあたまに目があるんじゃないか」と言われるぐらい周りが見えているので、いいボールがフィードできるし、守備もできた。
彼の視野の広さは本物だったんだな、とその引退後の奇跡を見てつくづく思います。サッカーで世界を回りながら、サッカーだけではなくていろいろなものを見てきたんだと。そして、彼なりにその中から世界が抱えている問題を見つけ、それに対して自分に何ができるか、何をしたいかを自問自答してきたのではないと。彼が始めようとしていることは、それに対する挑戦あるいは答え探しのようなものになるんじゃないかと思います。サステナビリティの追求という、世界が相手の。
そしてアル・ゴア。彼が自分の国アメリカを堂々と批判するのは、彼の中で、自分の守備範囲はもはやアメリカという一つの国ではなくて、「世界」だという自信があるからでしょう。「温暖化」が世界的な問題になる、そして自分はそこでトップになる、というような戦略を多分何年も前から持って、着々とステップを積み重ねてきたんだと思います。そして、もしワシントンを敵に回しても、世界からサポートを得られる、というところまで持ってきた。また、中田がサッカーの持つ集客力を利用して何かやろうとしているのなら、ゴアはハリウッドをそういうふうに使っています。さらにLive Earthのようなイベントもやりました。マーケティングのセンス・嗅覚もあると思います。
中田やゴアの視野の広さに比べて、日本政府の視野の狭さが、どうにも悲しい。アメリカのカバン持ちで一生を終わるつもりなんでしょうか・・・・。どこに目がついているんでしょうか。その目で何を見ているんでしょうか。そんな日本政府に、クーリエ・ジャポンで中田が表紙に選んだ言葉を送ります。
日本人は、自分たちの可能性に気づいていない。
僕は、日本人の意識を変えたいから、この雑誌をやりたいと思った。
・・・・・・・・・日本人だからこそできることが、たくさんある。私もそう思います。
引用:http://moura.jp/scoop-e/courrier/content038.html
次の一言を読んで、はは~と思いました。「FIFAの持つ人が注目する力、観客を動員する力に注目して、うまく生かしていきたい。協力することで今までよりもっと大きなことができるんじゃないかと思っている」
以前、彼がクーリエ・ジャポンという雑誌で、今後の彼の活動を予感させる責任編集号を出したことを取り上げました。そこにきて、このFIFAとの記者会見。上の発言を見る限り、彼は「サッカーの集客力や人を一つにする力」を使って、世界を相手に、何か大きなことを始めようとしている。そう私は思います。
同じ時期に、COP13が閉幕しました。
怒号が飛び交ったりしてずいぶんもめたようです。結局、「○年までに○%削減という目標をちゃんと数字で決めない」で終わりました。これは、○%という国別の具体的な目標を入れるのに、米、日、加が大反対したから。・・・・がくっ・・・・。ここにいました、日本・・・・・。
少なくとも京都議定書のときは一番厳しい目標を背負ってスタートした日本とカナダが、10年経ってアメリカとタッグを組んで京都に逆行する立場なんです。一体この10年はなんだったのか?こんなところで「日米」という言葉、見たくなかったです。
そのバリでは、アル・ゴア氏が会期中に演説して、アメリカ政府を手厳しく批判したようです。
中田とゴア、日本政府の対応を見ていて思い出したことがあります。
中田は、現役時代、「視野の広い選手」として有名でした。「うしろあたまに目があるんじゃないか」と言われるぐらい周りが見えているので、いいボールがフィードできるし、守備もできた。
彼の視野の広さは本物だったんだな、とその引退後の奇跡を見てつくづく思います。サッカーで世界を回りながら、サッカーだけではなくていろいろなものを見てきたんだと。そして、彼なりにその中から世界が抱えている問題を見つけ、それに対して自分に何ができるか、何をしたいかを自問自答してきたのではないと。彼が始めようとしていることは、それに対する挑戦あるいは答え探しのようなものになるんじゃないかと思います。サステナビリティの追求という、世界が相手の。
そしてアル・ゴア。彼が自分の国アメリカを堂々と批判するのは、彼の中で、自分の守備範囲はもはやアメリカという一つの国ではなくて、「世界」だという自信があるからでしょう。「温暖化」が世界的な問題になる、そして自分はそこでトップになる、というような戦略を多分何年も前から持って、着々とステップを積み重ねてきたんだと思います。そして、もしワシントンを敵に回しても、世界からサポートを得られる、というところまで持ってきた。また、中田がサッカーの持つ集客力を利用して何かやろうとしているのなら、ゴアはハリウッドをそういうふうに使っています。さらにLive Earthのようなイベントもやりました。マーケティングのセンス・嗅覚もあると思います。
中田やゴアの視野の広さに比べて、日本政府の視野の狭さが、どうにも悲しい。アメリカのカバン持ちで一生を終わるつもりなんでしょうか・・・・。どこに目がついているんでしょうか。その目で何を見ているんでしょうか。そんな日本政府に、クーリエ・ジャポンで中田が表紙に選んだ言葉を送ります。
日本人は、自分たちの可能性に気づいていない。
僕は、日本人の意識を変えたいから、この雑誌をやりたいと思った。
・・・・・・・・・日本人だからこそできることが、たくさんある。私もそう思います。
引用:http://moura.jp/scoop-e/courrier/content038.html
by kinky25
| 2007-12-16 15:56
| カンキョウの話。
筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。 ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)
by kinky25
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