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ヘッドを取り換えられる歯ブラシ

Eco-dentという会社が作っている歯ブラシは、ヘッド部分(ブラシ部分)が取り換え可。

ヘッドを取り換えられる歯ブラシ_b0069365_14155683.jpg
これがかなり快適で気に入っています。

まず、ブラシ部分の付け替え用を1パック買っておけば、新しい歯ブラシを買い忘れ続けたために亀の子たわしのようになってしまった歯ブラシを歯ぎしりしながら使う羽目になることがありません。まあ歯ブラシを買い置きしておけばいいんですが、なぜかそれができない私。「今日こそ買おう」「今日こそ歯ブラシを!」と固く心に誓ってスーパーに足を踏み入れ、そして出てくるときにはきれいさっぱり忘れてる、あげくに家のドアを開けるときに「が~ん!(って死語?) また今夜も亀の子だ・・・・」。だいたいこれを5~10日ばかり繰り返さないと、新しい歯ブラシにありつけなかったのです。
なので、思い立ったときにつけ替えられるこいつはありがたい。さようなら亀の子歯ブラシ。

もうひとつが、ヘッドの大きさとブラシの長さ(というか密度)。アメリカの歯ブラシってやたらに大きくて毛がごわごわしてます。慣れないころはよく歯磨き粉が血だらけになってました。

でもこの会社の歯ブラシは、日本の歯ブラシと同じぐらいのサイズで、毛もおとなしめ、そんなにみつみつしてない。とても磨きやすいです。

もっと褒めようと思ってこの会社のウェブを観たら、めっちゃあやしいおじさん(ヒッピーか?デビットカッパーフィールドか?)が製品の説明をしているビデオがありました。そのあまりの色気のなさにやや食欲をなくし、早々に引き揚げてきましたのでうんちくはなし、以上終了。

製品はおすすめですがウェブはなかったことにしましょう。
TerrAdenT Replaceable Head Toothbrushesという製品名です。私はWhole Foodsで見つけました。
# by kinky25 | 2011-02-04 14:16 | カンキョウの話。

昨日はキング牧師の日でした

20世紀が誇るスーパースター、マイケル・ジャクソンは、1980年代にはすでに世界のショービズ界に君臨していた・・・ように、少なくとも小さな日本の片隅の少女の目には見えていました。

でも、そんなマイケルでも、ジャクソン5時代(彼は1958年生まれ、60年代半ばごろよりジャクソン5としての活動をスタート)は、Chitlin' Circuitと呼ばれる黒人専用のクラブでしか歌えなかったそうです。差別は過去のものなんかじゃない。現在に生きる人たちの、生々しい歴史の一部なのです。(このブログにも一度書いたことがありますが、「ソウルの王様」ジェームス・ブラウンの50年代、60年代はもっと壮絶です。)

昨日はキング牧師の日でした_b0069365_16571156.jpg
キング牧師が暗殺されたのが68年ですから、マイケルが歌い始めたころは、まだ公民権運動の真っただ中だったということになります。

牧師が志半ばで斃れたあと、その遺志は受け継がれ、アメリカ社会は平等な権利を保障するために数々の変革を始めたはずでした。それでも、マイケル・ジャクソンが世界を席巻したかに見えた時代80年、アメリカの黒人たちの多くはまだ貧しさの連鎖の中にいました。

そして、マイケルの後を歩くブラックのスターたちが雨後のたけのこのように出てきて、ヒップホップが世界の音楽業界を制覇したかに見える現在でも、アメリカの黒人たちの現状は、実は劇的には変わっていないという事実。驚くべき数の黒人男性が刑務所におり、驚くべき数の黒人学生が妊娠し続け、驚くべき数の母子家庭が存在し、そして負の連鎖は続いているのです。

その根の深さを垣間見るにつれ、また自分が年をとるにつれ、キング牧師の成し遂げたことがいかに偉大だったかが、おぼろげながらわかってきました。あの時代に、あの状況で、あれほど高邁な理想をぶれないで追い続け、そしてあれほど多くの人々を正しい方向に導いた。

もし彼が一度でも暴力を肯定していたら、公民権運動の歴史は大きく横道に逸れていたことでしょう。そして、挑発に乗ってそうすることがどんなにたやすく、反対に、理不尽に売られた喧嘩を買わず、じっと我慢することがどんなに危険で辛い道だったことか。

そして危険は現実のものとなってしまいました。凶弾に斃れた時、彼はまだたったの39歳。

あの有名な「I have a dream」のスピーチは、わずか34歳のときのものだということになります。

人格を認められず、差別されていた側のはずの人間の口から、なんと威厳に満ちた美しい英語で、誇りにあふれた演説が繰り出されたことでしょう。あれほどまでに胸を打つスピーチは、他にはないと思います。そしあの顔。自由と平和と愛を説きながら、彼の顔は引き締まり、鋭く緊張し、たやすくほほ笑むこともない。命を賭して何かを成し遂げると言うことの厳しさ。

アメリカにもいくつかの国民の祝日がありますが、個人のメモリアルになっているのは、1月のMartin Luther King's Dayだけではないでしょうか。それほどまでに偉大な人だったのだと、ようやくわかってきました。そしてこの日には、各地でデモ行進やイベントが行われます。

私にMLKを語る資格があるとも思えないので、興味を持った方はぜひ調べてみてください。


自分たち自身が暗がりに取り残されていたのに、こんな大きな視点を持って、こんな高みから仲間を指導したキング牧師。頭が下がるとしか言いようがありません。

Darkness cannot drive out darkness; only light can do that. Hate cannot drive out hate; only love can do that.


もっときちんと知らなければならない、先人の一人です。
# by kinky25 | 2011-01-19 16:55 | アメリカ/カリフォルニア

アメリカの交通部門は65%のCO2を削減できる?

テクノロジー、政策、消費者が適切な方向に向かえば、アメリカの交通部門は2050年までに65%のGHG(温室効果ガス)を削減できるであろう!

と力強く言い放ったのは、アメリカの温暖化政策分析の権威であるPew Center on Global Climate Change。彼らの最新リポート、「Reducing GHG emissions from US transportation」によると、2050年までに65%削減を達成できそうな、最もがんばった場合のシナリオは、こんな感じ。
* 渋滞時の道路の有料化! (ていうか、現在高速はほぼ全部タダです・・・)
* 土地の有効活用! (ていうか、土地が広いのをいいことに、ありえないぐらいムダに広く作っちゃってる)
* さらなる燃費規制! (ていうか、10キロ/L以下のクルマがざら。しかも「軽自動車」的なものはない)
* 連邦レベルでのGHG規制!(これが一番難しそうです)

あと、ハイブリッド車1億台、水素自動車の投入、バイオ燃料の導入なども盛り込まれている。

でも、そう言われても。・・・・う~ん、目新しいものは何もないではないか。これで精一杯がんばってるのか?・・・・ていうか普通じゃない?

とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

そうだと思います。

アメリカの交通部門は65%のCO2を削減できる?_b0069365_16145359.jpg今、アメリカの土地の上に日本の街を貼ったら、65%ぐらいあっという間に削減できると思います。
ガソリンは激安(もちろん、天然ガスとか石炭とか他の燃料も安い)、土地はただみたいに広い、ということで、何でもムダに大きいし、街なんかも1か所開発してうまくいかなかったら、そこを捨てて別の場所を開発する、なんて感じですから、A地点からB地点に行くのに、日本なら自転車か電車ですむようなところも、わざわざでかいピックアップトラックで高速ぶっとばして行くことになってます。
                
↑ もっと詰めていこうよ~歩いてスーパーにもコンビニにも行けないし~!

ということはどういうことか。

日本にとってはビジネスチャンスだと思うんですけどね~。

超クルマ社会のアメリカは、鉄道の整備も遅れていて、高速鉄道もやっと着手されようとしている、てな状態で、新幹線も売り込みをしているようですが、新幹線に限らず、都市開発の仕方(コンパクトな街の作り方)、小回りのきく乗り物(自転車、バイク、電動自転車とか)、インテリジェントビルディング、数え上げたらきりがないくらい、ぜひ輸出してほしいと思うソリューションが目白押しです。

こういった売り込みをやってみたいと、常日頃思っております。何とか形にしたいのですが。
# by kinky25 | 2011-01-15 16:14 | カンキョウの話。

消えゆく日本人留学生

最近気になっているニュースに、「日本からの海外留学生の減少」があります。この記事によれば、かつてアメリカでは国別で日本からの留学生が1位だったのに、今は中国や(多分韓国にも)大きく水をあけられて6位に転落とのこと。

留学するしないは個人の選択なので、人がとやかく言うことではないのですが、ただ日本人のプレゼンスが低下している(というか他のアジアのプレゼンスが上がっているのに、日本は先細り)を肌で感じるのでとても心配です。

私の職場もインターナショナルで、私のように英語がなまってる一世の人たちも多いです。中でもアジア系は多いと思います。もともとの母数が多い中国人はもちろん、確か修士か博士号の取得率が世界一のインド人、母数は少ないはずなのに質が高い台湾人、押しが強い韓国人など、アジア系は本当に浸透しています。ところが、純日本人はどうやら私が一人かもしれないらしいのです。もちろん二世以上は多いのですが、彼らは敢えて日本人であることを前面に押し出しては来ないのです・・・。

私の職場という小さな世界ですが、どうも各国の人材の豊かさの縮図のような気がします。ここにいるアジア人に共通しているのは、やっぱりハングリー精神かなあ。ハングリー精神といっても、単純に金銭的なハングリーさではありません。アメリカでそれなりの教育を受けて成功していくためには先立つものはある程度必要ですから。そうではなく、自分の能力に対するハングリーさ。切磋琢磨の中で、努力して自分の能力をもっと高めようとするハングリーさ。やっぱりそういうものが違うという気がします。

別に日本国内にとどまって成長することはできない、と言っているのではありません。そうではなく、こうして見ていると、海外に出るというリスクを背負ってまで自分の可能性にこだわる腹の据わったヤツが、他のアジアにはたくさんいるんだなあ、と思えるということです。日本にだって、幕末というはるか昔でさえそういうふうに肝の据わった若者がたくさんいました。そしてそういう人たちの集団としての力が、国家としてのプレゼンスや競争力に大きくものを言うんじゃないかという気がしてならない。

人に意見を押し付ける趣味はないのですが、若い人がこれを読んでいたら、ぜひ広い世界でチャレンジしてほしいなと思います。得るものは絶対に大きいはずです。

あと、国も・・・。政党間で足の引っ張り合いをしている間に世界からどんどん置いていかれるのですから、国策としてちゃんと帝王教育に力を入れてほしいと思います。

新年そうそう辛気臭い話になっちゃいましたが。個人的にほんとにかなり心配なんですよね、日本のプレゼンスの低下。今年もよろしくおねがいします!
# by kinky25 | 2011-01-08 15:41 | アメリカ/カリフォルニア

アメリカの「景気低迷」とは何なのか

最近とんとこのブログを更新していないのには、非常に忙しかったこと以外にも理由がありました。それは、景気が悪いせいで「温暖化防止法」がすっかり悪者になってしまい、へたすると今の高い失業率は温暖化防止のせいである、とする論調まであって、がっかりさせられることが多いせいなのです。どうもモチベーションが上がりません。

そして、この高い失業率の元凶である住宅バブルの崩壊とそれに伴う景気低迷は、カリフォルニアでも深刻。失業率は10%以上、ローンが払えなくなって家を失う人が続出。食うにも困る人がいるというので、レイオフがない我々の職場でも、職員同士の食べ物の寄付のし合いが行われているというぐらいなんです。

でも、ぶっちゃけていいでしょうか。

私、完全には同情できません。これをもしアメリカ国民に聞かれたら袋叩きに会うでしょう。それでもやっぱり、いまいち理解に苦しむのです。

どうして1年や2年失業するかもしれないというリスクを考えないで、どうして貯金がないのに、そんなに無理なローンを組んだの?どうしてそんなに大きな車を買ったの?そのばかでかいテレビはどうしたの?

正直言ってそう思ってしまいます。日本には分相応という言葉があります。お金のことで言えば、自分の収入に見合ったお金の使い方をしなさい、ということだと思います。でも、数年前の住宅バブルのころは、誰もそんなことしてませんでした。猫も杓子も車も家もありえないぐらいの大きなローンを組んで、電化製品でも何でも買いこんで。

いわば完全出世払い、とでもいえるお金の使い方。

出世するあてもないのに、です。しかも現実は出世どころか、バブルの崩壊というツケまで払うことになったのだから、その結果が惨憺たるのも当たり前のような気がします。小さな声で叫ばせてください。「だから言ったじゃ~ん!そんなローン最初かっら払えっこないって!」

アメリカの経済は、一時が万事「出世払い」型に思えて仕方がない今日このごろ。来年は収入があがる、来年は経済がもっと成長する、それを勝手に見込んで今お金を使うから、すぐなくなるし、借金もあっという間に雪だるま。平均的な家庭の支出も、(家の大きさ(どうして猫も杓子もプールのある家に住めるのか?)、車のグレード(SUVや巨大トラック率が異常に高い)日本やヨーロッパに比べて格段に大きいように思われ、それが分相応でない場合、そのツケが今、無理して買った物件の「差し押さえ」となってあらわれているような気がします。

ミドルクラス以上のアメリカ人が、みんな20%小さい家にすんで、20%小さい車にのって、20%小さい冷蔵庫を使えば、反対派ががやがや言ってる現在のCO2削減なんか、あっという間に達成できるはずなんです。そして、20%小さくしたところで、それでもまだまだ日本の家や車よりでかいはず!!

そしてそれは、とりもなおさず「出世払い」のマインドを改善して、分相応な経済をつくりなおす布石にもなるのでは。

しかしこれを日本に発信しても意味がないわけで、こういうことを怒らせずにアメリカ人に伝える手立てはないものかと思います。アメリカ人は誰も自分が「分不相応な買い物をしてる」、とは思ってないはずなので・・・。
# by kinky25 | 2010-10-12 14:12 | カンキョウの話。


筆者: 環境庁勤務・一児の母。 生息地: カリフォルニア・サクラメント。  ブログについて: サイエンスとトレンドを融合した、わかりやすいエコ・温暖化・サステナビリティ。コメント歓迎です(除く営業)


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